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【引っ越し準備はコレで完璧!】おすすめダンボールのサイズと種類の選び方をステップで解説します。

初めての引っ越しは、何から手をつけて良いか分からず不安でいっぱいになりますよね。特に、荷造りの第一歩である「ダンボール選び」は、種類が多くて迷ってしまう方も少なくありません。

この記事では、そんな引っ越し初心者の方や、毎回ダンボール選びで悩んでしまう方に向けて、専門用語を極力使わずに分かりやすく解説します。あなたの荷物の量や種類にぴったりのダンボールサイズや、強度を考えた材質の選び方が分かり、どこで手に入れれば良いのか具体的な方法まで、この記事一本で全て理解できます。

この記事を最後まで読めば、もうダンボールの準備で迷うことはありません。自信を持って、スムーズに引っ越し準備をスタートできるでしょう。

目次

まずは結論から解説!引っ越しでおすすめのダンボールサイズと種類の選び方

引っ越し準備は決めることや作業することが多く、時間がない方も多いはずです。そこで、まず最初にこの記事の結論からお伝えします。

引っ越しのダンボール選びで最も重要なポイントは、「サイズを3種類に絞り、用途に合わせて使い分けること」です。この基本さえ押さえておけば、後の荷造り作業が驚くほどスムーズに進みます。

引っ越しで揃えるべきダンボールは大小3つのサイズで十分です

引っ越しと聞くと、様々な大きさのダンボールが必要だと考えがちですが、実はその必要はありません。むやみに多くのサイズを揃えると、かえって荷造りが煩雑になってしまいます。

基本的には、本や食器などを入れる「小さいサイズ」衣類や雑貨を入れる「中くらいサイズ」、そして軽くてかさばる物を入れる「大きいサイズ」の3種類があれば、ほとんどの家財に対応可能です。

具体的には、宅配便などでよく使われる以下のサイズが目安になります。この「〇〇サイズ」とは、ダンボールの縦・横・高さの3辺の合計の長さを指します。

  • 小さいサイズ:100サイズ(3辺合計100cm以内)
  • 中くらいサイズ:120サイズ(3辺合計120cm以内)
  • 大きいサイズ:140サイズ(3辺合計140cm以内)

この3つの大きさを中心に揃えるという選び方をすれば、荷造りで混乱することなく、効率的に作業を進められます。

ダンボールの種類は強度に注目して選ぶことが最もおすすめです

ダンボールは見た目が似ていても、材質や厚みが異なり、それによって強度が大きく変わります。引っ越し用として選ぶなら、価格の安さよりも「強度」を最優先に考えましょう。

特に、食器や本、調味料の瓶といった重いものを入れる箱は、底が抜けにくい丈夫な材質のものを選ぶのが鉄則です。引っ越し業者が提供するダンボールや、ホームセンターで「引っ越し用」として販売されている商品は、十分な強度が確保されているため安心して利用できます。

もし強度を無視して薄いダンボールを選んでしまうと、運搬中に底が抜けて中身が破損したり、積み重ねた際に下の箱が潰れてしまったりするリスクがあります。大切な荷物を守るためにも、強度をしっかり確認しましょう。

ダンボールの入手方法は引っ越し業者からの提供が最も効率的でおすすめです

ダンボールを手に入れる方法はいくつかありますが、最も手軽で間違いがないのは、契約した引っ越し業者から提供してもらう方法です。

例えば、アート引越センターサカイ引越センターなどの大手業者では、特定のプランを契約すると、必要な枚数のダンボールを無料で提供してくれるサービスがあります。

業者提供のダンボールは、サイズや強度が引っ越しに最適化されているため、自分で選ぶ手間が省ける上に品質も保証されていて安心です。荷造りを始める前に自宅まで届けてくれるので、重いダンボールを自分で運ぶ必要もありません。

引っ越し用ダンボールの基本的なサイズの種類と選び方の詳細解説

先ほど「3つのサイズで十分」と解説しましたが、ここではそれぞれのサイズについて、具体的にどのような荷物を入れるのに適しているのかをさらに詳しく解説します。

この選び方をマスターすれば、荷造りの効率が格段にアップするだけでなく、運搬時の身体への負担も軽減できます。

小さいダンボールは本や食器など重いものを入れるのにおすすめです

小さいサイズのダンボール(一般的に100サイズ前後)は、「小さくても重量があるもの」を詰めるのに最適です。スーパーでみかんが入っている箱くらいの大きさをイメージすると良いでしょう。

【小さいダンボールに入れる荷物の具体例】

  • 本、漫画、雑誌、書類
  • CD、DVD、ブルーレイディスク
  • 食器類(お皿、コップ、茶碗など)
  • 調味料や缶詰などの食品ストック
  • 工具類

これらの荷物をもし大きな箱にまとめて入れてしまうと、重すぎて一人では持ち上げられなくなり、腰を痛める原因になります。さらに、箱の底が重さに耐えきれず、運搬中に抜けてしまう危険性も非常に高まります。

安全かつスムーズに運ぶためにも、「重い荷物は必ず小さい箱に分けて詰める」という選び方を徹底しましょう。

中くらいサイズのダンボールは衣類や雑貨の梱包で最も活躍します

中くらいサイズのダンボール(一般的に120サイズ前後)は、引っ越しで最も多く使うことになるオールマイティな万能サイズです。

適度な容量がありながら、物を詰めても一人で無理なく運べる重さに収まりやすいため、非常に使い勝手が良いのが特徴です。どのサイズのダンボールを何枚買うか迷ったら、まずはこの中くらいサイズを多めに用意しておくという選び方がおすすめです。

【中くらいサイズのダンボールに入れる荷物の具体例】

  • Tシャツ、ズボン、下着などの衣類
  • タオル類、カバン、帽子
  • おもちゃ、ぬいぐるみ
  • 鍋、フライパン、ボウルなどの調理器具
  • 洗剤やティッシュなどの日用品ストック
  • 小型の家電(ドライヤー、電気ケトルなど)

楽天市場Amazonで「引っ越し ダンボール セット」と検索すると、この中くらいサイズが中心になった便利なセット商品が多く見つかります。

大きいサイズのダンボールは軽くてかさばる荷物の梱包に選びましょう

大きいサイズのダンボール(具体的には140サイズ以上)は、「軽くてかさばるもの」を入れるために使いましょう。大きな箱を見るとつい何でも詰めたくなりますが、それは絶対に避けましょう。

もし大きい箱に衣類などをぎっしり詰め込むと、中くらいの箱とは比べ物にならないほどの重さになります。また、隙間なく物を詰めると箱が歪んでしまい、トラックの荷台で安定して積み重ねることができず、荷崩れの原因にもなります。

あくまで「軽くて大きいもの」専用と割り切って使うのが、上手な選び方のコツです。

【大きいサイズのダンボールに入れる荷物の具体例】

  • ぬいぐるみ、クッション
  • 冬物のコート、ダウンジャケット
  • 毛布、掛け布団、枕
  • カーテン
  • 大きめのバッグ

引っ越し用ダンボールの強度や材質の種類と上手な選び方

ダンボールはどれも同じ茶色い箱に見えますが、実はその構造や材質には違いがあります。あなたの大切な荷物を新居まで安全に運ぶために、どのような種類のダンボールを選べば良いのか、そのポイントを詳しくご紹介します。

ダンボールの厚みによる種類の違いと引っ越しにおすすめの材質

ダンボールの強度は、主に「フルート」と呼ばれる、断面に見える波状の紙の厚みと構造で決まります。

引っ越し用として一般的に使われるのは「Aフルート」という約5mmの厚さのものです。このAフルートが使われているダンボールを選べば、十分な強度とクッション性があり、ほとんどの家財を安心して運べます。

逆に、通販の小物などでよく使われる薄い「Bフルート(約3mm)」のダンボールは、重いものを入れると変形しやすいため、引っ越しでの使用は避けた方が無難です。

【ダンボールの主なフルートの種類】

  • Aフルート(約5mm):厚みがあり、クッション性に優れる。引っ越し用の定番。
  • Bフルート(約3mm):薄くて硬い。小さな箱や仕切りによく使われる。
  • Wフルート(複両面):AフルートとBフルートを貼り合わせた二重構造。非常に丈夫で、重量物や海外への発送にも使われる。

ホームセンターのカインズなどで販売されている引っ越し専用ダンボールは、この強度基準を満たしているためおすすめです。

新品のダンボールを選ぶべき理由と中古ダンボール利用の注意点

引っ越し費用を少しでも抑えるために、スーパーやドラッグストアで中古のダンボールをもらってくる方法もありますが、これには衛生面や強度の面でいくつかの注意が必要です。

特に食品が入っていた箱には、害虫やその卵が付着している可能性があり、気づかないうちに新居に害虫を持ち込んでしまうリスクがあります。また、一度使われたダンボールは新品に比べて強度が落ちていることが多く、特に湿気を吸ってしまったものは簡単に破れてしまうことがあります。

大切な衣類にシミがついたり、本に嫌な臭いが移ったりするのを防ぐためにも、できるだけ新品のダンボールを使うという選び方が、結果的に安心でおすすめです。

水濡れに強いダンボールの種類と雨の日の引っ越し対策

引っ越し当日の天候は選べません。万が一、雨が降ってしまった場合に備え、水濡れ対策も考えておくと非常に安心です。

通常のダンボールは水に弱く、濡れると強度が著しく低下してしまいます。しかし、中には表面に撥水加工が施された「強化ダンボール」という種類も存在します。

特にパソコンやゲーム機などの精密機器、仕事の大切な書類などを運ぶ際には、こうした特殊なダンボールを選ぶか、大きなビニール袋(45Lのゴミ袋など)でダンボールごと覆うといった対策をすると良いでしょう。引っ越し業者によっては、そうした防水資材の提供やレンタルを行っている場合もあるので、事前に確認しておくことをおすすめします。

世帯別に解説!引っ越しに必要なダンボールのおすすめ枚数と計算方法

「自分の引っ越しに、一体何箱のダンボールが必要なのか見当もつかない…」という方も多いでしょう。ここでは、一人暮らしや家族構成など、世帯ごとの荷物量に合わせたダンボールの必要枚数の目安を、分かりやすい表とともにご紹介します。

世帯構成 荷物が少ない人 平均的な人 荷物が多い人
一人暮らし 10~15枚 20~30枚 30~40枚
二人暮らし 30~40枚 40~60枚 60~80枚
三人家族 60~70枚 70~90枚 100枚以上

一人暮らしの引っ越しで必要となるダンボール枚数の目安

一人暮らしの方の場合、荷物の量は個人の趣味や生活スタイルによって大きく異なりますが、一般的な目安としては合計で20枚から30枚程度です。

内訳としては、小さいサイズ(100)を10枚、中くらいサイズ(120)を10枚から15枚、大きいサイズ(140)を5枚ほど用意しておけば、大抵の場合は足ります。荷物が少ないミニマリストな方なら合計15枚程度、逆に服や本、趣味のグッズが多い方でも40枚あれば安心でしょう。

まずは平均的な枚数を目安に準備を始め、足りなければ追加で購入するという選び方が賢明です。

二人暮らしやカップルの引っ越しで準備すべきダンボールの枚数

二人暮らしの引っ越しでは、単純に一人暮らしの2倍と考えがちですが、共有の家具や家電が増えるため、約1.5倍から2倍のダンボールが必要になると考えましょう。目安としては、合計で40枚から60枚程度です。

特に食器や調理器具、それぞれの衣類や趣味の物など、荷物が増える傾向にあります。小さいサイズを15枚、中くらいサイズを25枚、大きいサイズを10枚程度から準備を始めると良いでしょう。

荷造りを始める前に、共有の荷物と個人の荷物をどの箱に入れるか、事前に二人で話し合っておくと、作業がスムーズに進みます。

三人以上の家族での引っ越しで必要になるダンボールの枚数と選び方のコツ

三人以上の家族、特にお子様がいる家庭の引っ越しでは、荷物の量が格段に増えます。目安としては、合計で70枚から100枚以上になることも珍しくありません。

お子様のおもちゃや学用品、サイズアウトしたけれど捨てられない服、季節外の衣類など、普段使わないけれど捨てられないものが多くなりがちです。この場合、大きいサイズのダンボールを多めに用意する選び方がおすすめです。

また、荷造りを始める前に、これを機に不要なものを処分する「断捨離」を行うと、必要なダンボールの枚数を減らせるだけでなく、引っ越し費用や新居での荷解きの手間も削減できて一石二鳥です。

引っ越し用ダンボールのおすすめ入手方法を具体的に紹介します【購入編】

ダンボールを自分で購入する場合、どこで買うのが最もお得で効率的なのでしょうか。ここでは、インターネット通販や実店舗など、具体的な購入先ごとのおすすめポイントや選び方を詳しく解説します。

Amazonや楽天市場などネット通販で購入するメリットとおすすめ商品

仕事や学校で忙しく、時間や手間をかけずにダンボールを揃えたいなら、ネット通販が最もおすすめです。Amazon楽天市場には、「ダンボールワン」や「アースダンボール」といった専門店が出店しています。

これらのサイトでは、引っ越しに必要な大小様々なサイズのダンボールがセットになった「引っ越しセット」が多数販売されています。サイズを選ぶ手間が省け、緩衝材(プチプチ)やガムテープまで含まれている商品もあるため非常に便利です。

何より、自宅の玄関先まで配送してくれるので、かさばるダンボールを自分で運ぶ必要がない点が大きなメリットです。

カインズやコーナンなどホームセンターで購入する場合の選び方

実際にダンボールの大きさや強度を自分の目で見て確かめてから購入したいという方には、カインズコーナンといったホームセンターがおすすめです。

引っ越し用品コーナーに行けば、様々なサイズのダンボールが1枚単位で販売されているため、必要な枚数を無駄なくぴったり購入できます。特に、ホームセンターのプライベートブランドのダンボールは比較的安価で品質も安定しており、コストを抑えたい場合の有力な選択肢です。

ただし、購入したダンボールは自分で持ち帰る必要があります。枚数が多くなるとかなりの大きさとかさになるため、車での来店が前提となる点には注意しましょう。

ヤマト運輸や郵便局でダンボールを購入する方法とサイズの選び方

「荷造りをしていたら、あと数枚だけダンボールが足りなくなった!」という緊急時には、ヤマト運輸の営業所や郵便局で購入することも可能です。

ヤマト運輸では「クロネコボックス」という名称で様々なサイズの箱を販売しており、小物の梱包に適した小さいサイズが充実しています。郵便局の「ゆうパック」用の箱も同様に利用できます。

ただし、これらの箱は宅配便で送ることを前提としているため、ホームセンターなどに比べると価格は割高になる傾向があります。大量に購入するのには向かないため、あくまで緊急用や、少量の荷物を別途発送する際の選択肢として考えておきましょう。

お金をかけずに引っ越し用ダンボールを手に入れるおすすめの方法【無料編】

引っ越し費用は少しでも抑えたいものですよね。ここでは、お金をかけずに無料でダンボールを手に入れるための具体的な方法と、その際に必ず知っておくべき注意点について詳しく解説します。

スーパーマーケットで無料ダンボールをもらう時の選び方と注意点

多くのスーパーマーケットでは、バックヤードや店内の「ご自由にお持ちください」コーナーで、商品を運んできた後の空きダンボールを無料で提供しています。

お菓子や飲料、加工食品などが入っていたダンボールは比較的きれいで強度もあるため、引っ越し用に利用できます。ただし、野菜や果物、生魚などが入っていた箱は、水分で強度が落ちていたり、汚れや臭いが付着していたり、虫がいる可能性もあるため絶対に避けるのが無難です。

また、サイズが不揃いになりがちなため、引っ越しトラックに積む際にスペースに無駄が出やすいというデメリットも知っておきましょう。もらう際は、必ず店員さんに一声かけてから持ち帰るのがマナーです。

ドラッグストアや家電量販店が無料ダンボールの穴場でおすすめです

スーパー以外では、ドラッグストアや家電量販店も無料ダンボールの穴場としておすすめです。

ドラッグストアでは、トイレットペーパーやおむつなどが入っていた大きくて丈夫なダンボールが手に入りやすいです。家電量販店では、商品を保護するために使われている、比較的小さくて頑丈な箱が多く見つかります。

これらの店舗のダンボールは、食品の汚れや臭いの心配が少ないのがメリットです。いずれの場合も、無断で持っていくのではなく、店員さんに「引っ越しで使いたいので、不要なダンボールをいただけませんか?」と尋ねてから譲ってもらいましょう。

無料ダンボールを利用する際に絶対に確認すべき衛生面と強度の問題

無料のダンボールを利用する際は、コストがゼロという魅力の裏にあるリスクを十分に理解しておく必要があります。必ずその箱の状態を自分の目でしっかり確認しましょう。

【無料ダンボールのチェックポイント】

  • 汚れ・臭い:シミや食品の汁、カビ、タバコなどの異臭がないか。
  • 濡れた形跡:雨に濡れた跡や、ふやけている部分がないか。
  • 強度:角が潰れていたり、ヨレヨレになっていたりしないか。
  • 虫の付着:小さな虫や、卵のようなものが付着していないか。

特に、衣類や布団、本など、汚れや虫を絶対に避けたいものを入れる箱は、新品を購入するのが賢明です。手間とリスクを天秤にかけ、大切な荷物を入れる箱は新品、そうでないものは無料ダンボール、というように使い分ける選び方が最も賢い選択と言えるでしょう。

引っ越し業者からダンボールをもらう場合のメリットとおすすめの活用術

引っ越しを専門業者に依頼する場合、ダンボールの提供サービスを利用しない手はありません。これこそが、最も確実で楽なダンボールの入手方法と言っても過言ではないでしょう。ここでは、業者からダンボールをもらうことのメリットや、サービスを最大限に活用するためのポイントを解説します。

引っ越し業者からダンボールをもらうメリット

・品質の高さ
サイズや強度が引っ越しに最適化されており、安心して使える。

・手間の削減
自分で探したり運んだりする必要がなく、自宅まで届けてくれる。

・コスト削減
プランによっては無料で必要な枚数を提供してくれる。

アート引越センターやサカイ引越センターのダンボールサービス内容

アート引越センターサカイ引越センターといった大手の引っ越し業者では、基本プランの中に一定枚数のダンボール提供が含まれていることがほとんどです。

見積もり時に営業担当者が荷物の量を目で見て確認し、それに応じた枚数の大小のダンボールを、後日自宅へ届けてくれます。サイズや強度もプロが選んだ引っ越し専用品なので、自分で選ぶ手間や失敗がなく、安心して荷造りを進められます。

もし途中で足りなくなった場合も、営業所に連絡すれば有料で追加購入できるので安心です。

業者提供のダンボールのサイズや種類は引っ越しに最適化されている

引っ越し業者が提供する資材は、単なる箱ではありません。荷造りや運搬がしやすく、荷物を安全に守るための様々な工夫が凝らされています。

例えば、重い箱でも持ちやすいように手掛け穴が開いていたり、お皿を一枚一枚安全に梱包できる食器専用の仕切りがセットになっていたりします。また、スーツやコートをハンガーにかけたまま運べる「ハンガーボックス」といった特殊な資材を無料でレンタルしてくれることもあります。

こうした便利な資材を積極的に活用することで、荷造りの時間短縮と、大切な荷物の破損リスク低減に繋がります。

見積もり時に確認すべきダンボールの無料提供枚数と追加料金

引っ越し業者と契約する際は、見積もりの段階でダンボールに関するサービス内容をしっかりと確認しましょう。

後で「思っていたのと違った」とならないように、以下の点は必ず質問して明確にしておくことが重要です。

【見積もり時の確認事項】

  • 無料で提供されるダンボールの枚数は何枚までか?(S/M/Lの内訳も)
  • 追加で必要になった場合の、1枚あたりの料金はいくらか?
  • ガムテープや布団袋などの資材は含まれているか?
  • ハンガーボックスなどの特殊資材は利用できるか?(無料か有料か)

複数の業者から見積もりを取る「相見積もり」の際には、基本料金だけでなく、こうした資材の提供条件も比較検討の材料にすると、総額でよりお得な業者を選ぶことができます。

ダンボールだけじゃない!引っ越し準備であると便利な梱包資材の種類と選び方

引っ越しをスムーズに進めるためには、ダンボール以外の梱包資材も非常に重要です。ここでは、荷物を安全かつ効率的に梱包するために、ぜひ揃えておきたいおすすめのアイテムとその選び方をご紹介します。

食器や割れ物を守る緩衝材のおすすめは新聞紙とエアキャップです

お皿やコップなどの割れ物を梱包する際には、衝撃から守るための緩衝材が必須です。定番は新聞紙ですが、インクが食器に付着するのが気になる場合は、100円ショップなどで売っている無地の梱包用紙(更紙)がおすすめです。

パソコンのモニターやガラス製品など、特に衝撃に弱いものを包む際には、より保護性能が高い「エアキャップ」(通称:プチプチ)が活躍します。新聞紙で一つずつ包んだ後、さらにエアキャップで全体を包むとより安全です。

これらを荷物の種類によって上手く使い分けることで、運搬中の振動による破損リスクを大幅に減らすことができます。

ダンボールを閉じるためのガムテープと布テープの種類の選び方

ダンボールの蓋を閉じるテープには、主に紙製のクラフトテープ(一般的にガムテープと呼ばれるもの)と、布製の布テープがあります。

引っ越しで大量のダンボールを組み立て、封をするなら、強度が高く、手で簡単にまっすぐ切れる「布テープ」が断然おすすめです。紙製のクラフトテープは、一度貼ると剥がしにくく、重ね貼りができなかったり、湿気で剥がれやすかったりすることがあります。

一方、布テープならそうした心配が少なく、作業効率が格段に上がります。ホームセンターやネット通販で、3個や5個のセットで安く販売されているので、少し多めに用意しておくと安心です。

中身がすぐわかるようにするための油性マジックペンの重要性

荷造りしたダンボールには、必ず中身が何かを書いておきましょう。このひと手間が、荷解き時のストレスを劇的に減らしてくれます。

その際に使うのは、太字と細字が一本になった両頭タイプの油性マジックペンがおすすめです。箱の上面だけでなく、積み重ねても見える側面にも書くのがプロのテクニックです。

「リビング・衣類」「キッチン・食器」のように、「どの部屋の」「何が入っているか」を大きく書いておくと、荷解きの際に目的の箱をすぐに見つけ出すことができます。特に「ワレモノ」などの表記は、赤色のマジックで目立つように書くと、自分だけでなく引っ越し作業員にも注意を促せます。

荷造りが楽になる!ダンボールサイズ別のおすすめ梱包テクニック

適切なサイズのダンボールを選んだら、次は効率的な詰め方をマスターしましょう。ただ詰め込むのではなく、少しのコツで荷造りは格段に楽になります。ここでは、荷物の種類やダンボールのサイズに合わせた、梱包のプロも実践するテクニックをご紹介します。

重い本や書類を小さいダンボールに詰める際の選び方とコツ

本や書類は、小さいダンボールに詰めるのが鉄則ですが、その際も詰め方にコツがあります。まず、箱を組み立てたら、底のテープは一文字だけでなく、必ず十字に貼って補強しておきましょう。これにより、底抜けのリスクを大幅に減らせます。

本を詰める際は、平積み(寝かせて置く)と縦積み(背表紙を上にする)を組み合わせると、隙間なくきれいに収まります。もし隙間ができた場合は、丸めた新聞紙などを詰めて、箱の中で本が動かないように固定することが重要です。

最後に、持ち上げた時に「重い!」と感じる一歩手前で詰めるのをやめるのが、腰を痛めないための最大のコツです。

衣類を中くらいサイズのダンボールに効率良く詰める方法

衣類を中くらいサイズのダンボールに詰める際は、ショップの陳列のように「立てて収納」するのがおすすめです。

スーツケースにパッキングする時のように、衣類をくるくると丸めるか、立てて収納できる幅にたたんでから、箱の中に垂直に詰めていきます。こうすることで、箱を開けた時に何が入っているか一目でわかり、新居でタンスに戻す際も非常に取り出しやすくなります。

シワにしたくないブラウスやおしゃれ着は、他の衣類を詰めた後、一番上にふんわりと置くようにしましょう。防虫剤を一つ入れておくと、長期保管になっても安心です。

大きいダンボールの空間を有効活用するかさばる物の詰め方

ぬいぐるみやクッション、布団など、軽くてかさばるものを大きいダンボールに詰める際は、「圧縮袋」を活用すると非常に効果的です。

掃除機で中の空気を抜くタイプの圧縮袋を使えば、冬物の分厚い布団や毛布も驚くほどコンパクトになり、大きいダンボール1箱に多くの量を詰めることが可能です。これにより、必要なダンボールの総数を減らすことができ、結果的に引っ越し費用の節約にも繋がります。

【圧縮袋活用の簡単ステップ】

  1. 布団や毛布などを、シワにならないように畳んで圧縮袋に入れる。
  2. 掃除機のノズルを吸引口に当てて、中の空気をしっかり抜く。
  3. カチカチに圧縮されたら、ダンボールに詰める。
  4. もし箱に隙間ができたら、タオルなどを詰めて中身が動かないように固定する。

このテクニックを使えば、荷物の体積を劇的に減らすことができます。

まとめ

最後に、この記事で解説した「引っ越し用ダンボールの選び方」の最も重要なポイントをまとめます。これをもう一度確認して、あなたの引っ越し準備をスムーズに進めるための最終チェックとしましょう。

引っ越し用ダンボールはサイズと種類の選び方が最も重要です

引っ越し準備の成否を分ける第一歩であるダンボール選びは、「小さい」「中くらい」「大きい」という3つのサイズを基本に揃え、用途に応じて使い分けることが成功の鍵です。

本などの重いものは小さい箱に、衣類など一般的なものは中くらいの箱に、軽くてかさばるものは大きい箱に入れるという大原則を守りましょう。そして、材質は引っ越しに十分な強度がある新品のダンボールを選ぶことが、あなたの大切な荷物を安全に守る上で非常におすすめです。

おすすめの入手方法は引っ越し業者からの提供かネット通販です

ダンボールの入手方法は様々ですが、手間と品質、そして安心感を総合的に考えると、契約した引っ越し業者から提供してもらうのが最も効率的です。

もし自分で全て用意する場合は、必要なサイズがセットになっていて、重い荷物を自宅まで届けてくれるAmazonや楽天市場などのネット通販を利用するのがおすすめです。自分の荷物量に合った選び方で、無駄なく計画的に準備を進めていきましょう。

正しいダンボールの選び方を実践して完璧な引っ越し準備をしましょう

この記事で紹介したダンボールのサイズや種類の選び方、必要枚数の目安、そして具体的な梱包テクニックを実践すれば、これまで漠然と不安に感じていた引っ越し準備も、自信を持って進めることができるはずです。

正しい知識を身につけ、計画的に行動することが、ストレスの少ない快適な引っ越しを実現する一番の近道です。さあ、まずはあなたの荷物に合ったダンボールの枚数をリストアップすることから始めてみましょう!

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