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これで完璧!引っ越しで本を安全に運ぶ段ボールの詰め方のコツと裏ワザをステップで紹介

引っ越し準備の中でも、特に時間と手間がかかり、頭を悩ませるのが大量の本の梱包ではないでしょうか。

「ぎっしり詰めたら重すぎて段ボールが底抜けしそう」「輸送中に大切な本が傷つかないか心配…」といった、尽きることのない不安を抱えている方もきっと多いはずです。

この記事では、そんなお悩みを一掃するため、引っ越し初心者の方でも今日からすぐに実践できる、本の正しい段ボールへの詰め方のコツを、具体的な手順に沿ってどこよりも詳しく解説します。

この記事を最後まで読めば、あなたも本の梱包マスターになり、不安なく安心して新生活の準備を進めることができるようになります。

目次

引っ越しで最も重要な本の段ボール詰め方の基本手順を徹底解説します

まずは結論からお伝えします。本の梱包で失敗しないためには、いくつかの基本的な手順と、ちょっとしたコツさえ押さえれば誰でも大丈夫です。

ここでは、面倒な作業が苦手な方でも簡単に真似できる、本の段ボール詰め方の最も重要なステップをご紹介します。

この手順通りに進めるだけで、作業効率が格段に上がり、底抜けや本の破損といった悲しいトラブルを未然に防ぐことができます。

まずはじめに本の詰め方で重要なのは小さな段ボールを準備することです

本の梱包で、あまりにも多くの人がやってしまいがちな最大の失敗は、大きな段ボールに大量の本を詰め込みすぎてしまうことです。

本は一冊一冊は軽くても、集まると想像を絶する重さになります。大きな箱に詰めると、大人でも一人では持ち上げられなくなったり、輸送中のわずかな衝撃で段ボールの底が抜けてしまう大惨事の原因になります。

これを防ぐための最大のコツは、スーパーなどで手に入るみかん箱やリンゴ箱程度の、小さめサイズの段ボールを用意することです。

小さい段ボールであれば、本をぎっしり詰めても重量が過度になることを防げ、女性や力の弱い方でも安全に運ぶことが可能になります。

引っ越し業者から段ボールをもらう場合でも、本専用としてSサイズのものを多めに依頼するのが、後悔しないための賢明な判断と言えるでしょう。

本の大きさ別に仕分けしてから段ボールへの詰め方を考えるのがコツです

いきなり手当たり次第に本を段ボールに詰めていくのは、非常に非効率であり、箱の中で無駄なスペースが生まれてしまう大きな原因になります。

本格的な作業を始める前に、まずは持っている本を「文庫本」「新書」「漫画」「ハードカバー」「雑誌」といったサイズごとにおおまかに仕分けしましょう。

同じ大きさの本をまとめて詰めることで、段ボール内に隙間ができにくくなり、輸送中の揺れで本が動いて角が潰れたり、表紙が折れたりするトラブルを防ぐことができます。

この「仕分け」というひと手間が、結果的に梱包作業全体の時間短縮と、大切な本を美しい状態で保つための重要なコツとなるのです。

段ボールの底が抜けないようにガムテープで十字に補強する詰め方の基本

本の重さに耐えられるよう、段ボールを組み立てる際の補強は絶対に欠かせない最重要工程です

特に底の部分は、一番負荷がかかる場所なので、これでもかというくらい入念に行いましょう。

最も効果的な補強のコツは、まず段ボールの底を閉じて中央をガムテープで一文字に貼り、さらにその上から十字になるように垂直方向にもガムテープを貼る「十字貼り」です。

さらに強度を高めたい場合は、十字に加えて対角線にもテープを貼る「米字貼り」をすると万全です。

テープは粘着力の弱い紙製ではなく、ホームセンターなどで購入できる布製の強力なガムテープを使用することを強くおすすめします。

本を平積みにするか背表紙を上にするか正しい詰め方のコツを覚える

本の詰め方には、寝かせて重ねる「平積み」と、本棚に入れるように立てて並べる「立てて詰める」方法があります。

どちらが良いかは本の種類や段ボールの隙間の埋め方によって変わりますが、基本的には最もサイズが大きい本を底に平積みで敷き詰め、安定した土台を作ることが重要です。

その上に、同じサイズの本を平積みで重ねていくか、あるいは背表紙を上にして立てて詰めていきます。

立てて詰める際は、本が倒れないように隙間なくきっちりと並べるのがコツです。

どうしても隙間ができてしまった場合は、丸めた新聞紙やタオルなどを緩衝材として詰め、箱の中で本が絶対に動かないように固定しましょう。

引っ越しで使う本の梱包に最適な段ボールの選び方とその入手方法

本の詰め方の基本がわかったところで、次に重要になるのが梱包の「器」となる段ボールそのものです。

どのような段ボールを選び、どこで手に入れるのが最も効率的なのでしょうか。

ここでは、本の引っ越しに最適な段ボールの種類や強度、そして具体的な入手方法について詳しく解説します。

本を詰める段ボールはみかん箱程度の小さいサイズがおすすめな理由

前述の通り、本の梱包には小さいサイズの段ボールが最適です。

具体的には、宅配便でいうところの100サイズ(縦・横・高さの3辺の合計が100cm)以下のものが良いでしょう。

このサイズは、スーパーマーケットで「ご自由にお持ちください」と提供されているみかん箱や飲料の箱が近いです。

小さい箱を選ぶメリットは、①重くなりすぎないこと、②強度が高いこと、③持ち運びがしやすいこと、の3点です。

特に果物や飲料が入っていた、底が二重になっているような頑丈な段ボールを見つけたら、本の梱包用に優先的に確保するのが賢い選択です。

引っ越し業者から無料でもらえる段ボールを活用するメリットと注意点

アート引越センターサカイ引越センターといった大手の引っ越し業者に依頼すると、契約時に一定枚数の段ボールを無料で提供してくれるサービスがあります。

このサービスを利用する最大のメリットは、サイズや強度が引っ越し用に最適化されているため、自分で探す手間が一切かからない点です。

依頼する際は、必ず「本をたくさん詰めるので、小さいサイズの段ボールを多めにください」とリクエストしましょう。

ただし、提供される枚数には上限があることが多く、追加で必要になった場合は有料になる可能性もあるため、事前に料金体系を確認しておくことが大切です。

ホームセンターや通販サイトで本の梱包に特化した段ボールを購入するコツ

引っ越し業者からの提供だけでは足りない場合や、単身での引っ越しで業者に頼まない場合は、自分で段ボールを調達する必要があります。

カインズホームやコーナンといったホームセンターでは、様々なサイズの新品段ボールが1枚から購入できます。

また、Amazonや楽天市場などの通販サイトでは、「本・雑誌用」として最適化されたサイズの段ボールがセットで販売されており、自宅まで届けてくれるので非常に便利です。

購入する際は、強度を示す「K5」や「K6」といった材質表記を確認し、できるだけ数字の大きい、丈夫なものを選ぶのがコツです。

本の種類に合わせた段ボールへの詰め方のコツでトラブルを回避しよう

すべての本を同じように詰めてしまうと、本の傷みや破損の原因になります。

ハードカバー、文庫本、雑誌など、それぞれの本の特性に合わせた詰め方のコツを実践することで、大切な本を美しい状態のまま新居へ運ぶことができます。

ここでは、本の種類別の具体的な梱包テクニックを紹介します。

ハードカバーや大型本を段ボールに詰める際の安定させる詰め方のコツ

辞書や画集、専門書などのハードカバーや大型本は、重くて硬いため、詰め方を間違えると他の本を傷つける原因になります。

これらの本を梱包するコツは、段ボールの底に平積みで敷き詰めることです。

一番重いものを下に置くことで重心が安定し、箱全体のバランスが良くなります。

何冊か重ねる場合は、本の大きさを揃え、ずれないように丁寧に置きましょう。

また、本の間に隙間ができる場合は、必ず緩衝材を詰めて固定し、輸送中の揺れで動かないようにすることが極めて重要です。

文庫本や漫画本など小さい本を隙間なく段ボールに詰める方法

文庫本や漫画の単行本は、サイズが揃っているため比較的詰めやすいですが、数が多くなりがちで手間がかかります。

これらを詰めるコツは、背表紙を上にして立てて並べる方法です。

本棚に収納するのと同じ要領で、隙間なくきっちりと詰めていきましょう。

特に、シリーズものの漫画などは、順番通りに並べて詰めておくと、引っ越し先での荷解きが驚くほど楽になります。

段ボールの列の最後に隙間ができてしまう場合は、本を平積みにしたり、タオルを詰めたりして、スペースを完全に埋める工夫をしましょう。

雑誌やパンフレットなど薄くて折れやすい本の傷めない詰め方のコツ

雑誌やパンフレット、クリアファイルに入った書類などは、薄くて柔らかいため、ちょっとしたことで折れ曲がりやすいのが難点です。

これらを傷めずに運ぶコツは、平積みで詰めることです。

数冊をまとめて重ね、可能であれば厚紙や板状の段ボールで挟んでから箱に入れると、強度が格段に増して折れを防ぐことができます。

また、他の硬い本の間に挟んで詰めるのも有効な方法です。

ただし、無理に隙間に押し込むと逆に折れてしまうため、スペースに余裕のある場所に入れるように注意してください。

大切な本を傷つけないで運ぶための段ボールへの詰め方の工夫とコツ

引っ越しでは、予期せぬトラブルが発生することもあります。

特に雨の日の引っ越しでは、本が水に濡れてしまい、ふやけて元に戻らなくなるリスクも考えられます。

ここでは、水濡れや傷、角の潰れなどから大切な本を守るための、一歩進んだ梱包の工夫とプロのコツをご紹介します。

本の水濡れを防ぐためにビニール袋を活用した段ボールへの詰め方

万が一の雨に備えて、本の水濡れ対策は万全にしておきましょう。

最も簡単で効果的な方法は、大きなゴミ袋やビニール袋を段ボールの内側にセットし、その中に本を詰めていくやり方です。

すべての本を詰め終わったら、袋の口をしっかりと閉じてから段ボールの蓋をします。

こうすることで、仮に段ボール自体が濡れてしまっても、中の本への浸水を防ぐことができます。

特に貴重な本や思い出のアルバムなどは、一冊ずつビニール袋に入れてから梱包すると、より安心です。

本の角折れや傷を防ぐための緩衝材を使った段ボールへの詰め方のコツ

輸送中の振動で本同士がこすれたり、角が段ボールに当たったりすると、傷や折れの原因になります。

これを防ぐコツは、緩衝材を効果的に使うことです。

一般的には新聞紙を丸めて使いますが、インクが本に移るのが心配な場合は、プチプチ(エアキャップ)や無地の梱包用紙(更紙)、あるいは使わなくなったタオルやTシャツなどを活用すると良いでしょう。

特に段ボールの四隅や、本と本の間にできる隙間には、念入りに緩衝材を詰めて、箱の中で中身が一切動かない状態にするのが理想です。

高価な本や限定版の本を特に丁重に扱うための特別な詰め方

絶版になった古書や著者サイン入りの本、豪華な装丁の限定版など、金銭的にも思い入れの面でも特に価値の高い本は、他の本とは別に特別扱いして梱包しましょう

おすすめの方法は、まず本をプチプチで丁寧に包み、その上でさらにビニール袋に入れます。

それを、他の本とは別の小さい箱に、タオルなどの柔らかい緩衝材と一緒に入れるのです。

箱には「超貴重品」「絶対に濡らさないで」など目立つように記載し、可能であれば引っ越し業者に直接手渡しするか、自分の手荷物として運ぶのが最も安全な方法です。

引っ越し作業を効率化する本の段ボール詰め方の時間短縮テクニック

大量の本を前にして、「どこから手をつけていいの…」と途方に暮れてしまうこともあるでしょう。

しかし、少し計画を立ててコツを押さえるだけで、本の梱包作業は驚くほどスムーズに進みます。

ここでは、忙しい引っ越し準備期間中に役立つ、時間短縮のためのテクニックをご紹介します。

あらかじめ本の梱包作業スペースを確保して効率的な詰め方を実践するコツ

本の梱包作業を始める前に、まずは集中して作業できるスペースをリビングなどに確保することが重要です。

床にブルーシートなどを敷き、その上にこれから梱包する本、段ボール、ガムテープ、緩衝材などをすべて広げます。

作業動線を考え、仕分けした本を置く場所、段ボールを組み立てる場所、詰め終わった箱を置く場所をあらかじめ決めておくと、無駄な動きが減り、効率が飛躍的に向上します。

散らかった部屋で作業するよりも、整理された環境で行う方が精神的な負担も軽くなります。

ながら作業は非効率なので本の詰め方に集中する時間を計画的に作ろう

テレビを見ながら、音楽を聴きながらの「ながら作業」は、一見すると楽しく作業できそうですが、実際には集中力が散漫になり、かえって時間がかかってしまいます

また、梱包ミスや本の入れ忘れなどの原因にもなりかねません。

本の梱包は、「今日はこの本棚の分だけ」「この1時間で5箱作る」というように、目標を決めて短時間で集中して行うのがコツです。

スマートフォンの通知をオフにして、梱包作業だけに没頭する「タイムブロック」の時間を作ることで、驚くほど作業がはかどることを実感できるはずです。

引っ越し日から逆算して本をジャンルごとに計画的に詰めていく方法

引っ越し直前になって大慌てしないためには、計画的な梱包スケジュールが不可欠です。

まずは、普段あまり読まない本や、シーズンオフの雑誌などから手をつけるのがセオリーです。

例えば、引っ越しの1ヶ月前から、週末ごとに少しずつ梱包を進めていく計画を立てましょう。

小説、ビジネス書、趣味の本など、ジャンルごとに分けて梱包すると、新居での荷解きの際に「あの本はどこだっけ?」と探す手間が省けます。

直前まで読む可能性のある本は最後に回し、すぐに取り出せるようにしておくと良いでしょう。

本を詰め終わった段ボールの取り扱い方と引っ越し当日までの保管のコツ

本の梱包が無事に終わっても、まだ安心はできません。

詰め終わった段ボールの管理方法も、スムーズな引っ越しを成功させるための重要な要素です。

ここでは、段ボールへの正しいラベリング方法や、安全な保管場所についてのコツを解説します。

段ボールの側面には中身が本であることと重さをはっきりと書くのがコツ

詰め終わった段ボールには、必ず中身が何かを明記しましょう。

油性のマジックペンを使い、上面だけでなく側面にも書くのがコツです。こうすることで、段ボールを積み重ねても中身が一目でわかります。

本の場合は、「本」「コミック」「書斎」などと内容物を書くだけでなく、「重い」「重量注意」と赤字で大きく書き加えることが非常に重要です。

これにより、自分自身が運ぶ際に注意できるだけでなく、引っ越し業者の作業員の方にも配慮を促すことができ、丁寧な取り扱いにつながります。

本が入った重い段ボールは生活動線を避けた場所に保管する詰め方の後の注意点

本が入った段ボールは非常に重いため、保管場所には細心の注意が必要です。

玄関や廊下など、人の通り道に置いてしまうと、つまづいて怪我をしたり、生活の大きな邪魔になったりします。

梱包済みの段ボールは、普段あまり使わない部屋の壁際や、クローゼットの中など、生活動線を妨げない場所にまとめて置くようにしましょう。

また、床に直接置くと湿気で段ボールが弱くなる可能性があるので、すのこや厚手のシートを敷いた上に置くとより安全です。

段ボールを積み上げる際は本の重さを考慮して安全な高さを守る

保管スペースを確保するために段ボールを積み上げることはよくありますが、本の入った重い箱を高く積み上げるのは非常に危険です。

地震の揺れや何かがぶつかった衝撃で崩れてくる可能性があります。

本が入った段ボールは、高くても3段程度までとし、必ず一番重い箱が一番下になるように積みましょう。

また、軽い衣類などが入った箱の上に、重い本の箱を置くのは絶対にやめてください。安全を最優先に考え、無理な積み方は避けるのが賢明です。

引っ越し業者に本の運搬を依頼する際に伝えておくべき詰め方のポイント

引っ越し業者に作業を依頼する場合、事前にいくつかの情報を共有しておくことで、当日の作業がよりスムーズかつ安全に進みます。

ここでは、本の運搬に関して、引っ越し業者に伝えておくべきポイントやコミュニケーションのコツについて説明します。

見積もり時に本の量と重い段ボールがあることを正確に伝えるコツ

引っ越しの見積もりを依頼する際、荷物の量を申告しますが、この時に「本が非常に多く、重い段ボールが30箱くらいになります」と具体的に伝えておくことが極めて重要です。

この情報によって、業者は当日の作業人数や、適切なサイズのトラック、台車などの機材を準備することができます。

正確な情報を伝えないと、当日になって追加料金が発生したり、作業時間が大幅に延びてしまったりする可能性があるので、正直に申告するのがトラブル回避のコツです。

作業員が運びやすいように本の段ボールの置き場所を工夫しておく

引っ越し当日、作業員の方が効率よく作業できるよう、少しの配慮をするととても喜ばれます。

本の入った重い段ボールは、なるべく部屋の入口に近い、運び出しやすい場所にまとめておくと良いでしょう。

複数の部屋に分散していると、作業員の移動距離が長くなり、時間も体力も消耗してしまいます。

また、段ボールを置いている場所の周りには物を置かず、作業スペースを広く確保しておくことも、安全でスピーディーな搬出につながります。

特に注意してほしい本が入った段ボールがある場合の伝え方とマークの付け方

前述したような、特に貴重な本が入っている段ボールがある場合は、その旨を当日の作業責任者に直接伝えましょう。

ただ「貴重品」と書くだけでなく、「この赤いテープが貼ってある箱は、特に慎重に運んでください」というように、口頭で具体的に依頼するのが最も効果的です。

信頼関係を築くためにも、丁寧な言葉遣いでお願いすることが大切です。

こうした少しのコミュニケーションが、大切な本を無事に新居へ届けるための最後の砦となります。

本の段ボール詰め方を楽にするために揃えておきたい便利な道具一覧

本の梱包作業は、適切な道具を揃えることで、その快適さや効率が大きく変わります。

ここでは、段ボールやガムテープ以外に、あると便利なアイテムを具体的にご紹介します。

ホームセンターや100円ショップで手軽に揃えられるものばかりなので、ぜひ準備してみてください。

必須&便利道具リスト

  • 小さい段ボール:100サイズ以下が目安
  • 布製ガムテープ:紙製はNG
  • 緩衝材:新聞紙、プチプチ、タオルなど
  • 油性マジック:太字・細字の2種類あると便利
  • カッターナイフ:テープを切ったり段ボールを加工したり
  • 軍手:手の保護のため
  • ビニール袋:水濡れ対策に

段ボールの強度を上げる布製ガムテープの選び方と正しい使い方

ガムテープは本の梱包の生命線とも言える最重要アイテムです。

安価な紙製のクラフトテープは粘着力が弱く、重い本を入れた段ボールの底が抜けてしまう危険性があります

必ず、ホームセンターなどで販売されている布製のガムテープを選びましょう。

ニチバンや積水化学工業などのメーカー品は品質が高く安心です。

幅が広く、厚手で粘着力の強いものを選ぶのがコツです。

テープを貼る際は、ケチらずにたっぷりと使い、前述の「十字貼り」や「米字貼り」でしっかりと底を補強することが重要です。

隙間を埋めるのに便利な新聞紙やタオル以外の専用緩衝材の紹介

段ボール内の隙間を埋める緩衝材として、新聞紙やタオルが一般的ですが、より便利な専用品もあります。

例えば、ロール状の「プチプチ」(エアキャップ)は、好きな大きさにカットして使え、クッション性が高く軽量なので非常に便利です。

また、「更紙(わらばんし)」と呼ばれる無地の梱包用紙は、新聞紙のようにインクがつく心配がなく、食器などを包むのにも使えるため、多めに買っておくと重宝します。

これらの緩衝材は、ホームセンターや梱包資材を扱う通販サイトのモノタロウなどで購入できます。

油性マジックやカッターなど本の詰め方作業をスムーズにする小物たち

主役級の道具ではありませんが、あるとないとでは作業効率が大きく変わる小物たちも忘れてはいけません。

段ボールに中身を記入するための油性マジックは、太さが異なるものを2種類(太字・細字)用意すると、大きく書いたり小さくメモしたりと使い分けができて便利です。

また、ガムテープを切ったり、段ボールを加工したりする際に安全なカッターナイフも必須です。

さらに、軍手があれば、段ボールの組み立てや運搬で手を傷つけるのを防ぎ、作業に集中できます。

これらの小物をひとつの箱に「梱包セット」としてまとめておくと、作業中に探す手間が省けます。

引っ越しを機会に不要な本を処分するための段ボール詰め方の豆知識

引っ越しは、持ち物を見直し、不要なものを手放す絶好の機会です。

もう何年も読まなくなった本を新居に持っていくのは、荷物が増えるだけでなく、貴重な収納スペースも圧迫してしまいます。

ここでは、不要な本を賢く処分したり、リサイクルしたりする方法について解説します。

読まなくなった本を買取サービスに出す場合の詰め方のコツと注意点

まだ比較的新しくてきれいな本は、捨てるのではなく買取サービスを利用するのがおすすめです。

ブックオフオンライン」や「ネットオフ」などの宅配買取サービスは、段ボールに本を詰めて送るだけで査定・買取をしてくれるので非常に便利です。

本を詰める際は、輸送中に傷がつかないよう、隙間なく詰めるのが査定額アップのコツです。

また、申込書や身分証明書のコピーを忘れずに入れるようにしましょう。

期間限定のキャンペーンなどを利用すれば、通常より高く買い取ってもらえることもあるので、各社のサイトをこまめにチェックしてみましょう。

本の状態が良いものはブックオフなどの店舗に持ち込む方法

近所に店舗がある場合は、ブックオフや古本市場といったリユースショップに直接持ち込むのも手軽な方法です。

その場で査定してくれて、すぐに現金化できるのが最大のメリットです。

持ち込む際は、ホコリを払ったり、カバーの汚れを拭き取ったりと、少しでもきれいな状態にしておくと査定員の印象が良くなります

ただし、大量に持ち込むと査定に時間がかかったり、値段がつかない本をまた持ち帰らなければならなかったりするデメリットもあるので、事前に電話で確認すると良いでしょう。

どうしても値段がつかない本を資源ごみとして正しく処分する方法

汚れや破れがひどい本、書き込みのある本など、買取が難しい本は、資源ごみとして処分することになります。

処分のルールは自治体によって異なりますが、一般的には「雑誌・雑がみ」の日に、ビニール紐で十字にしっかりと縛って出すことが多いです。

段ボールに入れたままでは回収してもらえない場合がほとんどなので注意が必要です。

自治体のホームページやゴミ出しカレンダーで正しい分別方法を必ず確認し、ルールを守って処分するようにしましょう。

これでもう安心!引っ越しで役立つ本の段ボール詰め方のコツ総まとめ

ここまで、引っ越しにおける本の段ボール詰め方のコツを、さまざまな角度から詳しく解説してきました。

最後に、この記事でご紹介した最も重要なポイントを改めて確認し、あなたの引っ越し準備が完璧なものになるよう、要点を総まとめします。

本の詰め方で最も重要なのは小さい段ボールを使い重くしすぎないこと

本の梱包で失敗しないための最大の秘訣は、とにかく「小さい段ボールを使い、一つの箱を重くしすぎない」ということです。

目安として、片手で少し持ち上げられるくらいの重さ(15kg~20kg)にとどめましょう。

これにより、段ボールの底抜けを防ぎ、誰でも安全に運搬することができます。

大きな段ボールを使いたい気持ちをぐっとこらえ、小さい箱を複数用意するという基本原則を絶対に忘れないでください。

この一点を守るだけで、本の引っ越しにおけるトラブルの大半は回避できます。

本を傷つけないための詰め方の工夫と事前の準備が引っ越し成功の鍵

大切な本を美しい状態で新居に運ぶためには、事前の準備と丁寧な梱包が欠かせません。

本のサイズ別に仕分けをし、ビニール袋で水濡れ対策を施し、緩衝材で隙間をきっちり埋める。

こうした一つひとつの丁寧な作業が、本への愛情の表れでもあります。

また、段ボールやガムテープ、緩衝材といった道具を事前にしっかりと準備しておくことで、梱包作業そのものがスムーズに進み、心にも余裕が生まれます。

新生活に向けて大切な本を無事に運ぶための最終チェックリスト

さあ、これであなたも本の梱包マスターです。

最後に、作業を始める前や終えた後に、確認のためのチェックリストとしてこの記事をもう一度読み返してみてください。

✅ 小さい段ボールを準備したか? ✅ 段ボールの底は十字貼りで補強したか?
✅ 本のサイズ別に仕分けをしたか? ✅ 重い本を下に、軽い本を上に詰めたか?
✅ 隙間は緩衝材でしっかり埋めたか? ✅ 水濡れ対策のビニール袋は使ったか?
✅ 箱の側面にも中身と「重量注意」を書いたか? ✅ 特に貴重な本は特別に梱包したか?

すべてのステップを確実に実行すれば、あなたの愛する本たちは、新居の本棚で再びあなたを笑顔で待っていてくれるはずです。

不安なく梱包作業を進め、素晴らしい新生活をスタートさせてください。

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