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冷蔵庫の引っ越し準備!水抜きの必要性と誰でもできる簡単なやり方をステップで紹介

引っ越し準備の中でも、特に「どうすればいいの?」と悩みがちで後回しにしてしまうのが冷蔵庫の扱いです。

中でも「水抜き」という作業は、本当に必要なのか、どういうやり方をすればいいのか、わからないことだらけで不安に感じている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、なぜ冷蔵庫の水抜きが必要なのかという根本的な理由から、誰でも簡単にできる具体的な水抜きのやり方まで、豊富な図解を交えながら手順を追って詳しく解説します。

この記事を読み終える頃には、あなたは引っ越し当日、慌てることなくスムーズに冷蔵庫を運び出すことができるようになります。

目次

引っ越しで冷蔵庫の水抜きは絶対に必要!その理由と簡単な流れを最初に解説

早速結論からお伝えします。

引っ越し時の冷蔵庫の水抜きは、絶対に必要不可欠な作業です。

これを怠ると、運搬中に水が漏れて他の荷物や建物を濡らしてしまったり、冷蔵庫自体の故障に繋がったりする、様々なトラブルを引き起こす可能性があります。

ここでは、まずなぜ水抜きが必要なのかという核心部分と、作業の全体像を簡単にご紹介します。

水抜きをしないと水漏れや故障のリスクがあり引っ越しでは必須作業です

冷蔵庫の内部には、冷却する過程で必ず発生する霜が解けた水(霜取り水)を溜めておく「蒸発皿」という受け皿があります。

普段は冷蔵庫が動いている時の熱で自然に蒸発していますが、電源を切ってしまうと、この溜まった水が蒸発せずにそのまま残ってしまいます。

これが、引っ越しで水抜きが必要な最大の理由であり、この水が原因で甚大な被害に繋がるのです。

例えば、水漏れは新居や旧居の大切な床を濡らしてシミを作ったり、段ボールに入った他の家財を台無しにしたりする原因となり、最悪の場合は損害賠償問題に発展することさえあります。

また、内部に水が残ったまま輸送の振動が加わることで、冷却装置などの精密な部品が故障するリスクも高まるため、水抜きは必ず行うべき重要な準備なのです。

冷蔵庫の水抜きのやり方は電源を抜き氷を溶かして水を捨てるだけです

「絶対に必要」と聞くと難しそうに感じるかもしれませんが、冷蔵庫の水抜きのやり方は、実は非常にシンプルです。

大まかな流れは、たったの3ステップで完了します。

  1. 電源を抜く:引っ越しの前日までに冷蔵庫の電源プラグをコンセントから抜きます。
  2. 氷を溶かす:冷凍庫や製氷機の氷をすべて取り除き、庫内の霜が自然に溶けるのを待ちます。
  3. 水を捨てる:本体の背面や下部にある蒸発皿に溜まった水を捨てます。

メーカーや機種によって蒸発皿の位置や取り外し方が少し異なりますが、基本的なやり方はこの通りなので、初心者の方でも決して難しい作業ではありません。

この後の章で、具体的な手順をさらに詳しく説明していきますのでご安心ください。

水抜きの必要性を理解して正しいやり方で引っ越し準備を始めましょう

このように、冷蔵庫の水抜きは、引っ越し当日の様々なトラブルを未然に防ぎ、大切な家財と冷蔵庫本体を守るために絶対に必要な作業です。

その必要性を正しく理解し、これから説明する具体的なやり方を参考にすれば、誰でも確実に行うことができます。

面倒に感じるかもしれませんが、この一手間をかけることで、安心して新生活をスタートさせることができます。

引っ越しという大きなイベントを成功させるためにも、まずは冷蔵庫の水抜きの重要性をしっかりと心に留めておきましょう。

そもそも冷蔵庫の引っ越しで水抜きが必要な理由を詳しく知っておこう

「なぜ水抜きが必要なの?」という疑問をさらに深掘りしてみましょう。

ただ「水が漏れるから」というだけでなく、具体的にどのような水が、どこから漏れる可能性があるのかを理解することで、作業の重要性がより明確になります。

ここでは、水抜きの必要性を構成する3つの主要な理由について詳しく解説します。

冷蔵庫内部の霜が溶け出して運搬中に水漏れするのを防ぐ必要性

冷蔵庫は、食品を冷やす過程で冷却器に必ず霜がつきます。

多くの冷蔵庫には自動霜取り機能が搭載されており、定期的にこの霜をヒーターで溶かし、発生した水分を「ドレンホース」という管を通して本体下部にある「蒸発皿」へと導きます。

通常運転時は冷蔵庫のコンプレッサー(圧縮機)が発する熱でこの水は自然に蒸発しますが、引っ越しのために電源を切ると蒸発しなくなり、皿に水が溜まったままの状態になります。

この状態で冷蔵庫を傾けたり揺らしたりして運搬すると、溜まっていた水がこぼれ出し、トラックの荷台や他の家財を濡らす原因となるのです。

製氷機に残った水や氷が原因のトラブルを回避する必要性

自動製氷機能が付いている冷蔵庫の場合、話はさらに複雑になります。

普段目にしている製氷皿や給水タンクだけでなく、それらを繋ぐ給水パイプの中にも水が残っている可能性があるからです。

電源を切った後、これらの水や作り置きされていた氷が溶け出し、予期せぬ場所から水漏れを起こす可能性があります。

特に給水パイプ内に残った水は完全に抜けきるのに時間がかかる場合があり、非常によくある見落としがちなポイントです。

これらの水を確実に抜いておかないと、運搬中の振動でじわじわと漏れ出し、気づいた時には周囲が水浸しになっていた、という事態を招きかねません。

輸送中の振動による冷蔵庫本体の故障を防ぐという必要性

冷蔵庫は、私たちが思っている以上に非常に精密な家電製品です。

特に冷却を司る心臓部である「コンプレッサー」は振動に弱い構造をしています。

内部に水が残った状態で輸送されると、水の揺れが余計な振動を生み出し、配管やモーターに深刻なダメージを与えてしまう可能性があります。

また、万が一水が電気系統の部品にかかってしまうと、ショートを引き起こし、新居で電源を入れても動かない、といった致命的な故障に繋がる恐れもあります。

大切な冷蔵庫を長く安全に使い続けるためにも、内部の水分を完全に取り除くという作業は非常に重要です。

冷蔵庫の水抜きはいつから始めるべき?引っ越し日から逆算する最適なタイミング

冷蔵庫の水抜きが必要なことは理解できたけれど、「一体いつから始めればいいの?」というタイミングも非常に重要なポイントです。

早すぎると引っ越し当日まで食材を保存できず不便ですし、遅すぎると水抜きが間に合わなくなってしまいます。

ここでは、引っ越し日から逆算して、いつ何を行うべきか、最適なスケジュールをご紹介します。

引っ越しの前日つまり24時間前には冷蔵庫の電源を切るのが基本のやり方です

冷蔵庫の水抜きを始める最も一般的で理想的なタイミングは、引っ越しの前日です。

時間で言うと、運搬開始の24時間前には電源を抜いておきましょう。

これは、冷蔵庫の電源を切ってから内部の霜が完全に溶けきるまでに、季節や機種にもよりますが、おおよそ15時間から24時間程度かかると言われているためです。

例えば、引っ越しが明日の午前9時開始であれば、今日の午前9時には電源を抜いておくのが理想的です。

これにより、慌てることなく、余裕をもって霜が溶けるのを待ち、確実に水抜き作業を完了させることができます。

夏場は霜が溶けやすいが冬場は時間がかかるため早めの対応が必要

ここで注意したいのは、季節によって霜が溶けるスピードが大きく変わるという点です。

気温が高い夏場であれば、比較的短時間で霜が溶けきるため、15時間前でも間に合うことが多いです。

しかし、室温が低い冬場は、霜が溶けるのに予想以上に時間がかかり、24時間以上必要になるケースも少なくありません。

冬場の引っ越しを予定している場合は、万全を期して引っ越しの36時間前、つまり1日半前から電源を切っておくとより安心です。

ご自身の引っ越しスケジュールと季節を考慮して、作業開始のタイミングを柔軟に判断しましょう。

引っ越し当日までに計画的に冷蔵庫の中身を空にするやり方も大切です

電源を切るタイミングと合わせて、絶対に考えておきたいのが、冷蔵庫の中身を空にする計画です。

引っ越しの1週間ほど前から、新しい食材の購入は極力控え、冷蔵庫や冷凍庫の中にあるものを計画的に消費していくことが重要です。

冷蔵庫を空にする計画例

  • 1週間前:在庫を確認し、献立を考える。新しい買い物を控える。
  • 3日前:冷凍食品や日持ちしない生鮮食品を優先的に使い切る。
  • 前日:冷蔵庫の残り物でカレーやシチューなどを作り、食べきる。
  • 当日:朝食はコンビニなどで調達する。

特に、冷凍食品や生鮮食品は電源を切る前日までに使い切るか、どうしても残る場合はクーラーボックスなどを用意して一時的に保管する計画を立てましょう。

【初心者必見】引っ越し当日までに終わらせる冷蔵庫の水抜きの具体的なやり方

ここからは、いよいよ冷蔵庫の水抜きの具体的なやり方を、一つ一つのステップを丁寧に追いながら詳しく解説していきます。

初めての方でも迷わず作業できるように、写真付きで解説するようなイメージで説明しますので、ご自身の冷蔵庫と照らし合わせながら進めてみてください。

必要な道具は基本的にタオルや雑巾、そして機種によってはドライバーくらいなので、気軽に始めてみましょう。

ステップ1として引っ越し前日までに冷蔵庫の電源プラグを抜くやり方

まず最初に行うことは、冷蔵庫の電源プラグをコンセントから抜くことです。

先ほど説明した通り、引っ越しの前日(24時間前)が目安です。

電源を抜く前に、冷蔵庫の中身が完全に空になっていることを必ず確認してください。

もし冷凍庫に頑固な霜がびっしりと付いている場合は、電源を抜いた後、扉を開けたままにしておくと早く溶かすことができます。

その際、溶けた水が床にこぼれてしまうのを防ぐため、冷蔵庫の床や庫内に古いタオルや雑巾を敷き詰めておくと万全です。

ステップ2として製氷機能を停止し氷やタンクの水を捨てるやり方

自動製氷機能付きの冷蔵庫の場合は、電源を抜く数時間前に、まず製氷機能をオフにしておきましょう。

その後、製氷皿に残っている氷をすべて捨て、給水タンクを取り外して中の水を空にします。

給水タンクは、この機会に食器用洗剤で軽く洗ってしっかり乾かしておくと、新居でも気持ちよく使えます。

この一手間を加えておくことで、見えない給水パイプ内の水も抜けやすくなり、より確実な水抜きに繋がります。

パナソニックの「はやうま冷凍」搭載モデルや、日立の「真空チルド」搭載モデルなど、高機能な冷蔵庫でもこの基本のやり方は同じです。

ステップ3として霜が溶けた後に蒸発皿の水を捨てるのが最後のやり方です

電源を抜いてから半日~1日ほどが経過し、霜が完全に溶けたら、いよいよクライマックスである「蒸発皿」の水を捨てます。

蒸発皿は、多くの冷蔵庫で本体の背面下部や、足元のカバーを外した内部に設置されています。

手で簡単に引き出せるタイプもあれば、ドライバーを使わないとカバーが外せない機種もあるため、事前に取扱説明書で場所を確認しておくと非常にスムーズです。

蒸発皿をゆっくりと引き出し、溜まった水を慎重に捨ててください。

予想以上に水が溜まっていることもあるので、こぼさないように細心の注意を払いましょう。

水を捨てた後は、皿を乾いた布で拭き、元の位置に戻せば水抜き作業はすべて完了です。

お疲れ様でした!

製氷機付き冷蔵庫の引っ越し準備は少し違う?水抜きのやり方と注意点

近年主流となっている自動製氷機付きの冷蔵庫は、通常タイプの冷蔵庫に比べて水抜きで注意すべき点がいくつかあります。

給水タンクだけでなく、見えない部分にも水が残っている可能性があるため、ここを怠ると水漏れのリスクが高まります。

ここでは、製氷機付き冷蔵庫ならではの水抜きのやり方と、見落としがちな重要ポイントを解説します。

給水タンクや製氷皿だけでなく給水パイプの水抜きも必要な場合がある

自動製氷機の水抜きで最も注意したいのが、給水タンクと製氷ユニットを繋ぐ「給水パイプ」の存在です。

給水タンクを空にしただけでは、このパイプ内に水が残ってしまい、運搬中にじわじわと漏れ出してくることがあります。

多くのメーカー、例えば三菱電機の冷蔵庫などでは、取扱説明書にパイプ内の水抜き(水通し洗浄や強制排水)のやり方が記載されています。

操作パネルで特定のボタンを長押しするなどの操作で、パイプ内の水を強制的に排水できる機能が付いていることが多いので、必ず確認してから作業を行いましょう。

取扱説明書で正しい水抜きのやり方を確認するのが最も確実で必要です

冷蔵庫の構造は、メーカーやモデルによって千差万別です。

特に高機能なモデルほど、独自の水抜き方法が定められている場合があります。

自己流のやり方で進めてしまうと、水を抜ききれなかったり、最悪の場合部品を破損してしまったりする可能性があります。

引っ越しが決まったら、何よりもまずご自宅の冷蔵庫の取扱説明書を探し出し、「引っ越しのとき」や「お手入れ」のページを熟読することが最も安全で確実です。

もし説明書を紛失してしまった場合でも、パナソニックやシャープ、東芝などの公式サイトで型番を検索すれば、電子版の取扱説明書を無料で閲覧できることがほとんどです。

水抜き機能搭載モデルの冷蔵庫ならボタン一つで簡単なやり方も

最近の一部の冷蔵庫、特に高価格帯のモデルには、引っ越しを想定した「水抜き機能」が搭載されていることがあります。

これは、ボタン操作一つで、給水パイプや蒸発皿に残った水を強制的に排水してくれる非常に便利な機能です。

ご自身の冷蔵庫にこの機能があるかどうかも、取扱説明書で確認できます。

もし搭載されていれば、面倒な作業を大幅に簡略化できるため、ぜひ活用しましょう。

この機能を使えば、水抜きの必要性について悩むことなく、簡単かつ確実に準備を終えることができます。

冷蔵庫の水抜きを忘れるとどうなる?引っ越しで起こりうる悲惨なトラブル事例

「もし水抜きを忘れてしまったら…」と想像したことはありますか?

少し面倒な作業だけに、つい後回しにして忘れてしまう可能性もゼロではありません。

ここでは、実際に水抜きを怠ったことで発生した、笑えないトラブル事例を具体的にご紹介します。

これらの事例を知ることで、水抜きの必要性を再認識できるはずです。

運搬中に水漏れが発生し他の家財や段ボールが水浸しになる事例

最も多く発生し、精神的なダメージも大きいのが、運搬中の水漏れによる二次被害です。

水抜きを忘れた冷蔵庫をトラックに積み込み、新居に到着していざ荷物を降ろそうとしたら、冷蔵庫の周りに置いていた段ボールがぐっしょりと濡れていた、というケースです。

特に衣類や書籍、パソコンなどの精密機器が入った箱が被害に遭うと、その損害は甚大です。

思い出のアルバムや大切な書類が台無しになってしまう可能性もあり、金銭的な損害以上に精神的なショックが大きいトラブルと言えます。

新居や旧居の床や壁を濡らしてしまい修繕費用を請求される事例

冷蔵庫から漏れた水が、マンションの共用廊下やエレベーター、そして新居や旧居の床を濡らしてしまうケースも後を絶ちません。

特にフローリングの床は水に弱く、シミや変形、カビの発生原因になります。

これが原因で、大家さんや管理会社から高額な原状回復費用や修繕費用を請求されることもあります。

引っ越しというただでさえ出費がかさむタイミングで、数十万円単位の予期せぬ大きな出費が発生するのは絶対に避けたい事態です。

冷蔵庫が故障して動かなくなり高額な修理費用や買い替えが必要になる事例

前述の通り、内部に水が残ったままの輸送は、冷蔵庫本体の故障に直結します。

新居に到着し、ワクワクしながら電源プラグを差し込んだものの、うんともすんとも言わない…という悲劇も実際に起こっています。

冷却装置や電気系統が水濡れでショートしてしまった場合、修理には数万円単位の費用がかかることも珍しくありません。

最悪の場合、修理不能と判断され、新しい冷蔵庫を買い替えることになり、十数万円の出費になってしまったという話も聞きます。

たった一つの「水抜き」という作業を怠っただけで、これだけのリスクがあるのです。

水抜きだけじゃない!冷蔵庫の引っ越し前に必要な準備と掃除のやり方

冷蔵庫の引っ越し準備は、水抜きをすれば終わりではありません。

安全に、そして衛生的に新居へ運ぶためには、他にもいくつかやっておくべきことがあります。

ここでは、水抜きと合わせて行いたい、冷蔵庫の掃除や固定のやり方について解説します。

冷蔵庫内の棚やポケットを取り外して洗浄し衛生的に運ぶやり方

電源を抜き、中身を空にしたタイミングは、普段なかなかできない冷蔵庫の大掃除の絶好のチャンスです。

庫内にあるガラス製の棚やドアポケット、野菜ケースなどをすべて取り外し、食器用洗剤で丸洗いしましょう。

食品の汁や野菜のカスがこびりついていることも多いので、きれいに洗い流してしっかり乾燥させておけば、新居で気持ちよく使い始めることができます。

この一手間で、見えない雑菌の繁殖を防ぎ、衛生状態を保つことができます。

庫内や外側をアルコール除菌スプレーで拭き上げておくとより安心

棚などを取り外した後の庫内は、アルコール除菌スプレーを吹きかけた清潔な布で隅々まで拭き上げましょう。

特に、ドアのパッキンの溝は汚れやカビが発生しやすい場所なので念入りに掃除します。

同様に、冷蔵庫の外側も手垢やホコリで汚れていることが多いので、きれいに拭いておきましょう。

例えば、食品にも使えるタイプの「フマキラー キッチン用アルコール除菌スプレー」や「カビキラー アルコール除菌」など、食品にかかっても安全な製品を使うと庫内の掃除にも安心して使用できます。

運搬中に扉や引き出しが開かないように養生テープで固定するやり方

水抜きと掃除が終わったら、最後に運搬の準備をします。

冷蔵庫の扉や引き出し式の冷凍庫、野菜室などが輸送中の振動で開いてしまわないように、養生テープやマスキングテープで数カ所を固定します。

ここで絶対に注意したいのは、粘着力の強いガムテープは使わないことです。

ガムテープは塗装を剥がしてしまったり、剥がした跡がベタベタと残ってしまったりする可能性があるため、跡が残りにくい養生テープの使用が推奨されます。

電源コードも、束ねて背面にテープで貼り付けておくと、運搬中に引っかかったり踏まれたりするのを防げます。

引っ越し業者に冷蔵庫の水抜きを頼める?各社の対応と料金について

「自分でやるのはやっぱり面倒…」「仕事が忙しくて時間がなくてできない…」という場合、引っ越し業者に水抜き作業を依頼することはできるのでしょうか。

ここでは、大手引っ越し業者の対応状況や、オプションサービスとしての料金の目安について解説します。

基本的には冷蔵庫の水抜きは引っ越しプランに含まれず自分でやる必要

結論から言うと、ほとんどの引っ越し業者の基本プランでは、冷蔵庫の水抜き作業はサービスに含まれていません。

水抜きは霜を溶かすために時間がかかる作業であり、引っ越し前日までに完了させておく必要があるため、当日に作業員が来てから対応するのは物理的に不可能なのです。

そのため、アート引越センターサカイ引越センター日本通運などの大手業者でも、原則として「冷蔵庫の水抜きは、お客様ご自身で前日までにお済ませください」と案内しています。

オプションサービスとして水抜きを代行してくれる業者も一部存在する

ただし、一部の業者では有料のオプションサービスとして水抜き作業を請け負ってくれる場合があります。

これは、引っ越し当日とは別の日にスタッフが訪問し、電源を抜く作業から当日の水捨てまでを代行してくれるような特別なサービスです。

料金は業者や作業内容によって異なりますが、数千円から一万円程度が相場です。

自分で作業する時間がどうしても確保できない場合は、見積もりの際に引っ越し業者に「冷蔵庫の水抜き代行オプションはありますか?」と問い合わせてみる価値はあります。

ヤマトホームコンビニエンスなど家電輸送専門サービスに頼むやり方も

引っ越し全体ではなく、冷蔵庫単体での輸送を依頼する場合は、ヤマトホームコンビニエンスの「らくらく家財宅急便」のようなサービスを利用する方法もあります。

こうした家電輸送の専門サービスでは、オプションで水抜き作業に対応してくれることがあります。

ただし、この場合も作業のための事前訪問が必要になることが多く、当然ながら追加料金も発生します。

いずれにせよ、水抜きを誰かに依頼する場合は追加費用がかかる、と認識しておくのが良いでしょう。

コストを抑えたいのであれば、やはり自分でやるのが一番のやり方です。

新居に到着!引っ越し後の冷蔵庫の設置と電源を入れるタイミングのやり方

無事に水抜きを終え、新居に冷蔵庫を運び込んだ後にも、まだやるべきことがあります。

それは、適切な設置と、電源を入れるタイミングの見極めです。

焦ってすぐに電源を入れると、深刻な故障の原因になることもあるため、最後の仕上げとして正しい手順を覚えておきましょう。

冷蔵庫は壁から少し離して水平な場所に設置する必要がある

冷蔵庫を設置する際は、放熱スペースを確保するために、背面と側面を壁から少し離して置く必要があります。

必要なスペースは機種によって異なりますが、一般的には左右それぞれ数センチ、背面は10センチ以上空けることが推奨されています。

このスペースがないと、放熱がうまくいかず冷却効率が落ち、電気代の増加や故障の原因になります。

また、ガタガタしないように、水平で頑丈な床の上に設置することも重要です。

多くの冷蔵庫には、高さを微調整するためのアジャスター脚が付いているので、設置後に軽く揺らしてみて安定しているか確認しましょう。

運搬後すぐに電源を入れるのはNG!最低でも1時間以上待つのが正しいやり方

新居に冷蔵庫を設置して、すぐにでも電源を入れたい気持ちは痛いほどわかりますが、それは絶対にやめてください。

運搬中の振動で、冷蔵庫内部の冷却ガスやコンプレッサーオイルが不安定な状態になっています。

この状態で電源を入れると、冷却システムに大きな負荷がかかり、故障を引き起こす可能性があるのです。

設置後、最低でも1時間、できれば数時間から半日ほど時間を置いて、内部の状態が落ち着くのを待つのが正しいやり方です。

電源を入れてから庫内が十分に冷えるまでには数時間から1日が必要

十分に時間を置いてから電源プラグを差し込んだ後も、すぐに食品を入れるのは待ちましょう。

庫内全体が設定温度まで冷えるには、夏場なら半日~1日、冬場でも数時間はかかります。

電源を入れてからしばらくは、冷蔵庫がフルパワーで運転するため、モーター音が大きくなりがちですが、これは正常な状態ですので心配いりません。

庫内が十分に冷えたことを確認してから、買ってきた食材などを入れるようにしましょう。

焦らず、段階を踏んで作業を進めることが、冷蔵庫を長持ちさせる秘訣です。

冷蔵庫の引っ越しや水抜きに関するよくある質問とそのやり方

ここまで冷蔵庫の引っ越しと水抜きのやり方について詳しく解説してきましたが、それでもまだ細かい疑問が残っているかもしれません。

この章では、多くの方が抱きがちな質問とその回答をQ&A形式でご紹介し、最後の不安を解消します。

一人暮らし用の小さい冷蔵庫でも水抜きは同じように必要ですか

はい、絶対に必要です。

一人暮らしで使われるような2ドアの小型冷蔵庫でも、冷却の仕組みは大型冷蔵庫と基本的に同じです。

自動霜取り機能が付いていれば蒸発皿に水が溜まりますし、付いていない直冷式タイプの場合は冷凍庫に分厚い霜が付きやすいため、電源を切って霜を溶かす作業は必須です。

サイズに関わらず、すべての冷蔵庫で水抜きは必要不可欠な準備だと考えてください。

やり方も、これまで説明してきた手順と全く変わりありません。

引っ越し当日までどうしても冷蔵庫を使いたい場合のやり方はありますか

医薬品の保管など、やむを得ない事情で引っ越し当日まで冷蔵庫の電源を切れない場合は、いくつかの代替案があります。

  • クーラーボックスを活用する:高性能なクーラーボックスと大量の保冷剤や氷を用意し、中身を移し替える方法です。半日程度は保冷が可能です。
  • 引っ越し業者に相談する:事情を説明すれば、引っ越し作業の最後に冷蔵庫を積み込み、新居では最初に搬入するといった配慮をしてくれる場合があります。

ただし、後者のやり方でも最低限の水抜き時間は確保する必要があるため、できるだけ早めに業者へ相談することが重要です。

水抜きで出てきた水が臭いのですが冷蔵庫は故障していますか

蒸発皿から出てきた水が少し臭うこと自体は、必ずしも故障ではありません。

蒸発皿には、庫内の食品の匂いが移ったり、ホコリが混じったりすることで、雑菌が繁殖して臭いが発生することがあります。

ただし、明らかに焦げ臭いなど異常な臭いがする場合は、部品が劣化している可能性も考えられます。

水抜きは、普段見ることがない冷蔵庫の裏側をチェックする良い機会です。

もし気になる点があれば、メーカーのサポートセンターに相談してみるのも一つのやり方です。

まとめ:冷蔵庫の引っ越しは水抜きのやり方をマスターすれば怖くない

ここまで、冷蔵庫の引っ越しにおける水抜きの必要性から、具体的なやり方、注意点までを詳しく解説してきました。

最後に、今回の内容を振り返り、安心して引っ越し当日を迎えるためのポイントを再確認しましょう。

冷蔵庫の水抜きはトラブルを避けるために絶対に必要不可欠な作業です

冷蔵庫の水抜きは、水漏れによる家財や家屋への損害、そして冷蔵庫自体の故障を防ぐために、絶対に欠かせない重要な作業です。

少し面倒に感じるかもしれませんが、この一手間をかけることが、結果的に大きなトラブルや余計な出費を防ぎ、スムーズな引っ越しを実現する鍵となります。

水抜きの必要性をしっかりと理解し、計画的に準備を進めることが何よりも大切です。

正しいやり方とタイミングさえ押さえれば初心者でも簡単に水抜きはできます

本記事で紹介したように、冷蔵庫の水抜きのやり方は、「電源を抜き、霜が溶けるのを待ち、溜まった水を捨てる」という非常にシンプルな手順です。

引っ越しの前日には電源を切るというタイミングと、取扱説明書で蒸発皿の位置を確認するというポイントさえ押さえれば、誰でも簡単かつ確実に作業を終えることができます。

特に製氷機付きの冷蔵庫をお持ちの方は、パイプの水抜きなど一手間が必要な場合があるので、事前の確認を忘れないようにしましょう。

計画的な準備と正しいやり方で大切な冷蔵庫と新生活を守りましょう

引っ越しは、新しい生活のスタートを切るための大切なイベントです。

その輝かしい門出を、冷蔵庫のトラブルで台無しにしてしまうのは非常にもったいないことです。

この記事で解説した水抜きのやり方を参考に、計画的に準備を進めてください。

水抜きだけでなく、庫内の掃除や運搬時の固定といった準備も万全に行うことで、あなたは大切な冷蔵庫を安全に新居へ運び、気持ちよく新生活を始めることができるはずです。

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