引っ越しは、新しい生活への期待に胸が膨らむ一大イベントですが、同時に頭を悩ませるのが、これまで使っていた家具や家電など、大量の不用品の処分です。
粗大ゴミの申込みは手続きが複雑で収集日まで待たなければならず、リサイクルショップに自分で持ち込む時間もない、そんな悩みを抱えていませんか。
実は、一部の引っ越し業者は不用品の回収サービスを提供しており、面倒な荷造りや搬出作業と不用品の処分を一度に済ませることが可能です。
この記事では、不用品回収をしてくれる安くておすすめの引っ越し業者を5社厳選して具体的に紹介し、さらに費用を少しでも安く抑えるための賢いコツまで詳しく解説します。
この記事を読めば、あなたは面倒な不用品処分から解放され、時間も費用も節約しながら、スムーズで経済的な引っ越しを実現できるようになるでしょう。
【結論】不用品回収してくれる安いおすすめ引っ越し業者を一挙に紹介します
時間がない中で、数多くの引っ越し業者を一つひとつ比較検討するのは大変な作業です。
そこでまず結論として、不用品回収サービスに定評があり、料金面でも魅力的なおすすめの引っ越し業者を5社、厳選して紹介します。
それぞれの業者が持つ特徴や強みを詳しく解説しますので、あなたの引っ越しの規模や不用品の内容に合った、最適な一社を見つけるための参考にしてください。
家族の引っ越しにもおすすめで不用品回収が魅力のサカイ引越センター
サカイ引越センターは、テレビCMでもおなじみの業界最大手の一つであり、その豊富な実績と高い信頼性から多くの人に選ばれています。
この業者が提供してくれる不用品回収サービスは、ただ処分するだけでなく、まだ価値のある家具や家電を専門スタッフが査定し、買い取ってくれる点が大きな魅力です。
例えば、製造から7年以内の冷蔵庫や洗濯機、人気のブランド家具など、買い替えで不要になったけれど捨てるにはもったいない品物があれば、積極的に査定を依頼してみましょう。
買取が成立した場合、その金額を引っ越し費用から直接差し引いてくれるため、面倒な手続きなしに全体の費用を安く抑えることが可能です。
特に荷物が多く、不用品も出やすい家族の引っ越しにおいて、不用品をお金に換えながらスマートに処分できるこのサービスは、非常におすすめと言えるでしょう。
単身の引っ越しで安いと評判なアート引越センターがしてくれる不用品回収サービス
アート引越センターは、「おまかせパック」に代表されるきめ細やかなサービスで知られており、特に女性や初めて引っ越しをする単身者から高い人気を誇ります。
アート引越センターが提供してくれる「お引越しワンストップサービス」を利用すれば、不用品の処分や買取の手続きをすべて代行してもらえます。
このサービスの強みは、エアコンの取り外しや処分、ピアノの移動や買取など、専門知識や資格が必要な作業もまとめて依頼できる点です。
これにより、利用者は複数の専門業者を探して個別に連絡し、スケジュールを調整するといった煩雑な手間から解放され、引っ越しの準備に集中できます。
不用品回収を安く、そしてとにかく楽に済ませたい単身者にとって、手間をかけずに一括で依頼できるこの業者は、心強い味方となるでしょう。
家電リサイクル法対象品目も回収してくれるおすすめの日本通運
日本通運は、個人の引っ越しから大規模な法人の移転まで手掛ける、日本を代表する総合物流企業です。
この業者の強みは、コンプライアンスを重視した確実なサービス提供にあり、不用品回収においてもその姿勢は一貫しています。
特に、テレビ、エアコン、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機といった家電リサイクル法対象品目の回収に正式に対応してくれる点が大きな安心材料です。
これらの家電は自治体の粗大ゴミとしては処分できず、メーカーや製品ごとに定められたリサイクル券を購入するなど手続きが煩雑になりがちですが、日本通運に依頼すれば引っ越しと同時に適切なルートで処理してもらえます。
もちろん、法律で定められたリサイクル料金と収集運搬料金は別途必要になりますが、自分で手続きする手間と時間を考えれば、非常に価値のある便利なサービスです。
面倒な家電の処分を確実に済ませたい方には、信頼と実績の日本通運がおすすめです。
とにかく安さを追求したい人が検討すべきアーク引越センターの不用品回収
アーク引越センターは、徹底したコスト管理によって実現される、コストパフォーマンスの高さで評価されている引っ越し業者です。
この業者がしてくれる不用品回収サービスは、特に「安さ」を最優先事項として考える人におすすめです。
基本的な家具や家電の回収はもちろんのこと、見積もり時に「この不用品も何とかなりませんか？」と相談すれば、予算に応じて柔軟に対応してくれるケースが多くあります。
他の大手業者と比較して、オプションサービスである不用品回収の料金が比較的安い傾向にあるため、引っ越し費用と不用品回収費用を合わせたトータルコストを抑えたい場合には、非常に有力な候補となります。
まずは無料見積もりを依頼し、回収してほしい不用品リストを正直に伝えて、具体的な料金を他社と比較検討してみると良いでしょう。
不用品の買取を強化していて結果的に安くなるハート引越センターのおすすめポイント
ハート引越センターは、顧客満足度を重視した質の高いサービスを、リーズナブルな価格で提供してくれることで人気の業者です。
この業者のおすすめポイントは、不用品の「買取」サービスに特に力を入れている点です。
グループ会社にリサイクルショップ「ハート・リサイクル」があり、家具や家電はもちろん、ブランド品、貴金属、骨董品など非常に幅広い品目の買取査定を行ってくれます。
まだ使えるものをゴミとして捨てるのではなく、次の利用者に繋げることで、環境にも優しく、かつ引っ越し費用も安くなるという大きなメリットがあります。
もし買取価格がつけば、その場で現金化、または引っ越し料金から割り引いてもらえるため、予想以上に安く引っ越しができる可能性を秘めています。
後悔しないために知っておくべき不用品回収してくれる引っ越し業者の正しい選び方
「安いから」という短絡的な理由だけで業者を選んでしまうと、「当日になって回収を断られた」「法外な追加料金を請求された」といった思わぬトラブルに繋がることがあります。
ここでは、あなたの状況に最適で、かつ心から安心して大切な家財を任せられる、不用品回収をしてくれる引っ越し業者を選ぶための具体的な3つのポイントを解説します。
これらの基準をしっかりと頭に入れ、冷静に業者を比較検討しましょう。
自分の不用品の種類と量に対応してくれる引っ越し業者か確認する
まず最初に、そして最も重要なのが、あなたが処分したい不用品の種類と量に、その引っ越し業者が対応しているかという点です。
例えば、大きなタンスやキングサイズのベッド、前述した家電リサイクル法対象品目、ピアノや金庫といった特殊な不用品の回収は、業者によって対応可否がはっきりと分かれます。
また、土やブロック、生ゴミ、危険物などは、ほとんどの引っ越し業者で回収不可です。
見積もりを依頼する前に、公式サイトのサービス案内を確認したり、電話で問い合わせたりして、回収してほしい品目リストを正確に伝え、対応可能かどうかを必ず確認しましょう。
この初動確認を怠ってしまうと、契約後に「これは回収できません」と言われ、引っ越し当日に途方に暮れてしまう最悪の事態になりかねません。
不用品回収が買取サービスか有料の処分サービスかを見極める
引っ越し業者がしてくれる不用品回収には、大きく分けて「買取」と「有料処分」の二種類が存在することを理解しておく必要があります。
- 買取サービス：まだ価値のある品物を業者が商品として買い取り、その分を引っ越し代金から値引きしてくれるサービスです。利用者にとってはプラスになります。
- 有料処分サービス：再販価値のない不用品を、利用者が費用を支払って引き取ってもらうサービスです。利用者にとってはマイナス（出費）になります。
どちらのサービスを提供しているのか、あるいは両方に対応しているのかを事前に把握しておくことが、費用を考える上で極めて重要です。
まだ新しくて使えるものが多い場合は買取に強い業者がおすすめであり、長年使った古いものばかりなら処分費用そのものが安い業者を選ぶのが賢明な判断と言えるでしょう。
見積もり時には、「これは買取対象になりますか？」「処分だといくらかかりますか？」と具体的に質問してみることが大切です。
複数の引っ越し業者から見積もりを取って不用品回収の料金を比較する
引っ越し料金や不用品回収の費用は、業者ごとに基準が異なり、驚くほど料金に差が出ることがあります。
そのため、手間を惜しまず、必ず複数の引っ越し業者から見積もり（相見積もり）を取り、総額を比較検討することが、適正価格を知るための鉄則です。
このとき、単に一番安い業者に飛びつくのではなく、見積書の内訳をしっかりと確認しましょう。
「不用品回収費用一式」といった曖昧な記載がされている場合は、どの品物にいくらかかっているのか、詳細な内訳の提示を求めることが大切です。
一括見積もりサイトなどを利用すると、一度の入力で複数のおすすめ業者から連絡がもらえるため、手間を省きながら効率的に安い業者を見つけることができます。
引っ越し業者に不用品回収を依頼するメリットと知っておくべきデメリット
不用品回収を引っ越し業者にまとめて依頼することは、非常に便利で魅力的ですが、良い点ばかりではありません。
メリットとデメリットの両方を正しく理解し、天秤にかけることで、あなたにとって本当に最適な方法なのかを冷静に判断することができます。
ここでは、その両側面を具体的に掘り下げて解説していきます。
最大のメリットは引っ越しと不用品処分を一度に済ませられる手間の少なさ
引っ越し業者に不用品回収を依頼する最大のメリットは、何と言ってもその圧倒的な手軽さです。
通常であれば、引っ越しの準備とは別に、以下のような煩雑な作業が発生します。
- 自治体の粗大ゴミ受付センターに電話やネットで申込み
- コンビニなどで手数料券（シール）を購入
- 指定された収集日の朝、指定場所まで自分で運び出し
- 不用品回収業者を探して見積もり、日時の調整
しかし、引っ越し業者に依頼すれば、引っ越し当日にすべての作業がワンストップで完了します。
荷物の搬出と不用品の搬出が同時に行われるため、時間的な制約が多い方や、面倒な手続きを一つでも減らしたい方にとっては、この上なく便利なサービスと言えるでしょう。
不用品買取サービスを利用して引っ越し費用が安くなる可能性があること
先にも述べましたが、不用品の中にまだ価値のある品物が含まれている場合、買取サービスを利用することでお得に引っ越しができる可能性があります。
引っ越し業者がしてくれる買取サービスは、自分でリサイクルショップに持ち込む手間が省ける上、買取金額を直接引っ越し費用に充当できるため、現金のやり取りも非常にスムーズです。
特に、人気ブランドの家具や購入から年数が経っていない高年式の家電などは、予想以上の高値で買い取ってくれるケースもあります。
結果的に、処分費用がかかるどころか、逆にお金が戻ってきて最も安い方法で引っ越しができた、ということも決して少なくありません。
不用品回収専門業者より料金が割高になるケースがあるというデメリット
一方で、見逃せないデメリットとして挙げられるのが、料金面です。
引っ越し業者がしてくれる不用品回収サービスは、あくまで本業である引っ越しに付随するオプションサービスという位置づけです。
そのため、不用品回収を専門に行っている業者と比較すると、処分費用が割高に設定されている場合があります。
特に、買取価格がつかない不用品ばかりを大量に処分したい場合は、専門業者に依頼した方がトータルで安く済む可能性が高いです。
「手間や時間を節約する利便性」を優先するのか、それとも「1円でも安く済ませる価格」を最優先するのか、自分の価値観に合わせて判断する必要があります。
全ての引っ越し業者が不用品回収をしてくれるわけではないという注意点
忘れてはならない大前提として、そもそも全ての引っ越し業者が不用品回収サービスを提供しているわけではないという事実があります。
特に、地域に密着した小規模な運送会社や、基本料金の安さを最大の売りにしている業者の中には、不用品回収に対応していないところも少なくありません。
そのため、料金やサービス内容から「この引っ越し業者にお願いしたい」という候補が決まっている場合は、まずその業者が不用品回収をしてくれるのかどうかを確認することが全てのスタート地点となります。
公式サイトを隅々まで確認したり、見積もり依頼の電話で直接「不用品の引き取りは可能ですか？」と問い合わせたりして、サービスの有無をはっきりとさせておきましょう。
気になる料金は？引っ越し業者がしてくれる不用品回収の費用相場を徹底解説
不用品回収を依頼する上で、最も気になるのが「一体いくらかかるのか？」という費用ではないでしょうか。
ここでは、引っ越し業者がしてくれる不用品回収サービスの料金がどのように決まるのか、そして品目ごとの具体的な費用相場について詳しく解説します。
大まかな目安を知っておくことで、業者から提示された見積もりが適正な価格なのかどうかを判断する重要な材料になります。
不用品回収の料金が決まる仕組みと内訳を詳しく解説します
引っ越し業者が設定する不用品回収の料金は、主に「品目別の基本料金」と、それに付随する「人件費・車両費」で構成されています。
品目別の料金は、処分する物の大きさや重さ、リサイクル手続きの要否などによって個別に設定されています。
例えば、椅子よりもタンス、小さな棚よりも大きな食器棚の方が高くなるのが一般的です。
それに加えて、不用品を安全かつ効率的に運び出すための作業員の人件費や、トラックのガソリン代・維持費などが上乗せされます。
そのため、同じ品物を処分する場合でも、エレベーターのないマンションの高層階から階段で下ろすなど、搬出作業の難易度が高い場合は、追加の作業料金が発生することがあります。
見積もり時には、建物の状況（階数、エレベーターの有無など）も正確に伝えることが、正確な料金を知るために不可欠です。
家具や寝具などの不用品回収にかかる費用の目安はどのくらいか
具体的な費用相場として、一般的な家具や寝具の場合、以下のような価格帯が目安となります。
- 椅子・スツール：1,000円～3,000円
- シングルベッド（マットレス含む）：3,000円～8,000円
- タンス・本棚（中型）：4,000円～10,000円
- 食器棚・ソファ（大型）：5,000円～15,000円
ただし、これはあくまで一般的な目安であり、業者や品物の素材（木製か金属製かなど）、お住まいの地域によって料金は変動します。
複数の品物をまとめて依頼することで、一点あたりの単価が安くなる「おまとめ割引」や「パック料金」を用意している業者もありますので、見積もり時に確認してみましょう。
これらの相場から著しく高い料金を提示された場合は、注意が必要です。
家電リサイクル法対象品目の不用品回収にかかる費用相場について
テレビや冷蔵庫といった家電リサイクル法の対象品目を処分する場合、「リサイクル料金」と「収集運搬料金」という二つの費用が必要になります。
この仕組みを理解しておくことが非常に重要です。
「リサイクル料金」は、家電メーカーが製品を適切にリサイクルするための費用で、メーカーや製品のサイズによって法律で定められており、全国どこで処分しても一律です。
これに加えて、業者があなたの家から指定の引取場所まで家電を運ぶための手数料として「収集運搬料金」が上乗せされます。この料金は業者が独自に設定します。
したがって、冷蔵庫一台を処分する場合の費用は「リサイクル料金（約4,000円～6,000円）＋ 収集運搬料金（約3,000円～5,000円）」となり、合計で7,000円から11,000円程度かかる計算になります。
もっと安く！引っ越しと不用品回収の費用を劇的に抑えるおすすめの裏ワザ
「引っ越しは何かと物入りだから、少しでも費用を安くしたい」と考えるのは当然のことです。
ここでは、引っ越し業者がしてくれる不用品回収サービスを利用しつつ、全体の費用をさらに安くするための具体的なテクニックや、誰でも実践できる裏ワザを3つ紹介します。
これらを実践するだけで、数千円から、場合によっては数万円の節約に繋がることもあります。
引っ越し業者の繁忙期を避けて依頼するだけで料金は安くなる
引っ越し料金は、需要と供給のバランスで大きく変動する、いわば「時価」のようなものです。
特に、新生活が始まる3月下旬から4月上旬の年度末や、依頼が集中する土日祝日は、料金が最も高くなる繁忙期です。
逆に、平日の午後や、引っ越しが少ない夏場の6月から8月、年末年始を除く11月から1月といった閑散期は、業者もトラックや作業員に空きがあるため、料金が安く設定されています。
不用品回収の料金自体は変わらなくても、基本となる引っ越し料金が安くなることで、トータルの費用を大幅に削減できます。
もしスケジュールに融通が利くのであれば、意識的に繁忙期を避けて引っ越し日を設定するのが、最も効果的な節約術です。
まだ使える不用品はフリマアプリや地域の掲示板で売却してみる
引っ越し業者に買取や処分を依頼する前に、自分で売却してみるのも非常に有効な方法です。
特に、メルカリやラクマといったフリマアプリは、スマートフォン一つで誰でも手軽に出品でき、業者に買い取ってもらうよりも高値で売れる可能性があります。
また、「ジモティー」のような地域の情報掲示板サイトを利用すれば、近所の人に直接引き取りに来てもらえるため、面倒な梱包や発送の手間を省くことができます。
たとえ無料で譲る形になったとしても、本来かかるはずだった数千円の処分費用がかからない分だけ、実質的な節約になります。
引っ越しまで時間に余裕がある場合は、ぜひチャレンジしてみてください。
自治体の粗大ゴミ収集サービスを併用して処分費用を安く抑える
処分費用を最も安く抑える方法は、お住まいの自治体が提供する粗大ゴミ収集サービスを利用することです。
引っ越し業者の回収サービスでは数千円かかるような家具でも、自治体なら数百円から千円程度で処分できることがほとんどです。
手間はかかりますが、その差額は決して小さくありません。
すべての不用品を引っ越し業者に丸投げするのではなく、「自分で運び出せる軽いものや、手続きが簡単なものだけは自治体のサービスを利用する」そして「大きくて重いものや、面倒な手続きが必要なものだけを業者に依頼する」というハイブリッドな使い分けが、最も賢く、安い方法と言えるでしょう。
手間と価格のバランスを考えた最適な組み合わせを見つけることが重要です。
トラブル回避！安いだけで選ぶと危険な不用品回収をしてくれる引っ越し業者の注意点
「安い」という言葉は非常に魅力的ですが、価格だけを判断基準に業者を選ぶと、法外な料金請求や不法投棄といった、思わぬトラブルに巻き込まれる危険性があります。
ここでは、悪質な業者を避け、安心して不用品回収を任せられる引っ越し業者を見極めるための、絶対に知っておくべき重要な注意点を3つ解説します。
「安物買いの銭失い」にならないよう、必ずチェックしてください。
無料回収を謳う業者には要注意！不法投棄のリスクを理解する
街中を軽トラックで巡回し、「ご家庭の不用品、なんでも無料で回収します」とスピーカーで宣伝している業者を見かけることがありますが、安易に利用するのは非常に危険です。
これらの業者の中には、回収した不用品を正規のルートで処分せず、人気のない山林や空き地に不法投棄する悪質な業者が紛れています。
万が一、あなたが依頼した業者が不法投棄を行い、その不用品からあなたの個人情報が記載された郵便物などが見つかった場合、排出者であるあなた自身が廃棄物処理法違反の責任を問われる可能性もゼロではありません。
正規の引っ越し業者が、利益を度外視して無料で不用品を回収することはまずあり得ません。
「無料」という甘い言葉には、必ず裏があることを肝に銘じておきましょう。
見積書に不用品回収の内訳が明記されているか必ず確認する
信頼できる引っ越し業者は、必ず作業前に詳細な見積書を発行してくれます。
不用品回収を依頼した場合は、その見積書に「どの品物を」「いくらで」回収するのかが、一点ずつきちんと明記されているかを必ず確認してください。
「不用品処分費用一式 ◯◯円」といった曖昧な記載しかない場合は、作業が終わった後で「これは聞いていなかった」「あれは別料金だ」などと言って、高額な追加料金を請求されるトラブルの原因になります。
見積もりの段階で詳細な内訳の提示を求め、それに快く応じてくれない、あるいは説明が曖昧な業者は、避けるのが賢明です。
会社の所在地や連絡先が明確で許可を得ている業者を選ぶこと
安心して依頼できる優良な業者の大前提として、会社の身元がはっきりしていることが挙げられます。
公式サイトに会社の正式名称、住所（所在地）、そして携帯電話ではない固定電話の番号がきちんと記載されているかを確認しましょう。
また、家庭から出る一般廃棄物を有料で収集・運搬するには、原則として、その事業を行う市町村から「一般廃棄物収集運搬業許可」を得る必要があります。
この許可を得ているかどうかも、信頼できる業者かどうかを判断する重要な指標です。
大手引っ越し業者の場合は、この許可を持つ専門の提携業者が実際の作業を行う形が一般的ですが、いずれにせよ無許可の業者に依頼するのは絶対にやめましょう。
不用品回収を引っ越し業者に依頼する当日の流れと事前に準備しておくべきこと
いざ不用品回収を依頼することが決まったら、当日の作業をスムーズに進めるために、いくつか事前に準備しておくべきことがあります。
ここでは、見積もりの依頼から作業完了までの一般的な流れと、あなたがしておくべき準備について具体的に解説します。
全体の段取りをあらかじめ理解しておけば、引っ越し当日も慌てず、心に余裕を持って行動できます。
見積もりから契約までのステップと不用品リストの重要性
まずは、気になる引っ越し業者の公式サイトや電話窓口から見積もりを依頼します。
その際、処分したい不用品のリスト（例：3ドア冷蔵庫、ダブルベッド、本棚（高さ180cm）など）をできるだけ正確に伝えることが、精度の高い見積もりを出してもらうための最も重要なポイントです。
この情報をもとに業者は概算の見積もりを出してくれますが、多くの場合、その後、営業担当者が自宅を訪れる「訪問見積もり」を経て正式な料金が確定し、内容に納得できれば契約となります。
契約後は、回収してもらう不用品と、新居に持っていく荷物が当日混ざらないよう、回収品には「処分」「不要」などと書いた付箋やマスキングテープを貼っておくと、作業員への明確な意思表示となり、誤って大切なものを処分されるリスクを防げます。
引っ越し当日の作業の流れと不用品の搬出プロセスについて
引っ越し当日は、まず作業リーダーが到着し、契約内容と作業手順についての最終確認を行います。
通常は、まず新居に持っていく荷物をすべてトラックに積み込み、部屋を空にしてから、最後に不用品の搬出作業が始まります。
こうすることで、大切な家財と不用品の混同を確実に防ぐことができます。
作業員が効率よく不用品を搬出できるよう、事前に不用品の周りにある小物を片付け、作業スペースを空けておくと、作業がスムーズに進み、全体の時間短縮にも繋がります。
搬出作業はすべてプロの作業員が行ってくれるので、あなたは安全な場所から指示を出すだけで大丈夫です。
作業完了後の最終確認と料金の支払い方法について
すべての荷物と不用品が搬出されたら、作業責任者と一緒に、依頼した品物がすべて回収されているか、部屋の壁や床、他の家財に傷がついていないかなどを最終確認します。
ここで何か問題があれば、遠慮せずにその場で指摘しましょう。
問題がなければ、作業完了報告書などにサインをし、契約時に決められた方法で料金を支払います。
支払い方法は、当日の現金払いのほか、クレジットカード決済や後日の銀行振込に対応している業者も多いです。
契約時に支払い方法とタイミングについても確認しておくと、当日になって「現金が足りない！」と慌てることがなく安心です。
ただ捨てるのはもったいない！不用品買取もしてくれるおすすめの引っ越し業者とは
不用品は「ゴミ」と一方的に決めつけず、「まだ価値のある資産かもしれない」と捉え直すことで、あなたの引っ越しはもっとお得になります。
ここでは、単なる処分だけでなく、積極的に不用品の買取を行ってくれる、おすすめの引っ越し業者のサービスに再度焦点を当てて詳しく解説します。
賢く利用して、浮いたお金を新生活の資金に充てましょう。
サカイ引越センターが展開する不用品買取サービスの具体的な内容
サカイ引越センターは、不用品買取サービスを積極的に展開している代表的な業者です。
このサービスの優れた点は、引っ越しの訪問見積もり時に、買取査定の専門スタッフが同行し、その場で家具や家電の価値を査定してくれることです。
買取が成立すれば、提示された金額に納得するだけで、その金額を引っ越し代金から直接差し引いてくれるため、手続きが非常にシンプルで分かりやすいのが特徴です。
主に、製造から7年以内の国産主要メーカーの家電や、状態の良いブランド家具などが買取の対象となります。
自分でリサイクルショップを探して電話し、査定日を調整して、運び出すといった一連の手間を考えれば、非常に効率的で便利なサービスと言えるでしょう。
ハート引越センターのグループ会社による幅広い買取品目の魅力
ハート引越センターも、買取サービスに定評のある業者として知られています。
この業者の他社にはない大きな特徴は、グループ内にリサイクル事業を専門に展開する会社「ハート・リサイクル」を持っている点です。
これにより、一般的な家具や家電だけでなく、オーディオ機器、楽器、カメラ、ブランド品、骨董品といった非常に幅広いジャンルの品物を専門的な知見で査定対象としています。
他社では「これは専門外なので」と買取を断られたような品物でも、ハート引越センターなら思わぬ値段がつく可能性があります。
「捨てるしかない」と諦めていた不用品がお金に変わるかもしれないので、ダメ元で一度査定を依頼してみる価値は十分にあります。
買取を依頼する際に少しでも査定額を上げるためのコツ
不用品の買取査定を依頼する際には、ほんの少しの手間をかけるだけで、査定額を高く評価してもらえる可能性があります。
まず、家電製品であれば、購入時に付属していた説明書やリモコン、保証書、外箱などをできる限り揃えておきましょう。
これらが揃っているだけで「大切に使われてきた製品」という印象を与え、査定額が上がることがあります。
また、家具や家電の表面についたホコリを拭き、指紋や汚れを落として、きれいな状態にしておくことも非常に重要です。
見た目の第一印象は査定に大きく影響します。
簡単な清掃をしておくだけで査定スタッフに良い印象を与え、数百円、数千円の買取価格アップに繋がる可能性があります。
引っ越し業者と不用品回収専門業者はどっちがおすすめ？安さと便利さを徹底比較
不用品を処分する際、「引っ越し業者にまとめて依頼すべきか」それとも「不用品回収の専門業者に別途依頼すべきか」は、多くの人が迷う永遠のテーマです。
ここでは、「安さ」と「便利さ」という二つの重要な観点から両者を徹底的に比較し、どちらがあなたにとっておすすめの選択肢なのかを判断するお手伝いをします。
それぞれの長所と短所を理解し、自分に合った方法を選びましょう。
手間を最優先するなら引っ越し業者に一括で依頼するのがおすすめ
もしあなたが「とにかく手間をかけたくない」「仕事が忙しくて時間がない」と考えているのであれば、迷わず引っ越し業者に一括で依頼することをおすすめします。
最大の理由は、複数の業者と個別に連絡を取り、見積もりを依頼し、スケジュールを調整するといった煩雑な手間が一切かからず、引っ越し当日にすべての作業が完了するからです。
見積もりから作業、支払いまで窓口が一本化されるため、精神的な負担も大きく軽減されます。
多少費用が割高になったとしても、その手軽さと時間的メリットは、忙しい現代人にとって何物にも代えがたい価値があると言えるでしょう。
処分したい不用品の量が多い場合は専門業者の方が安い可能性がある
逆に、「少しでも費用を安く抑えたい」という価格重視の方や、家一軒を丸ごと片付けるなど、処分したい不用品の量が非常に多い場合は、不用品回収の専門業者に依頼する方が安くなる可能性があります。
専門業者は、回収した不用品を効率的にリサイクル・リユースする独自のノウハウや販路を持っているため、処分費用そのものを安く設定できることが多いです。
特に、軽トラックや2トントラック一台分を「積み放題で◯◯円」といった、いわゆる「パック料金」を提供している業者は、大量の不用品をまとめて処分する場合に非常に高いコストパフォーマンスを発揮します。
買取希望の品物が多いならそれぞれの専門業者に査定を依頼する
もし、価値の高いブランド品や宝飾品、骨董品、専門的な機材などを処分したい場合は、引っ越し業者や一般的な不用品回収業者ではなく、それぞれのジャンルに特化した専門の買取業者に査定を依頼するのが最もおすすめです。
例えば、以下のような使い分けが考えられます。
- 古書・専門書：古本屋、専門古書店
- ブランドバッグ・時計：ブランド品買取専門店
- 着物・和装小物：着物買取専門店
- オーディオ・楽器：趣味の品を扱う買取業者
専門家による査定は、その品物の真の価値を市場価格に基づいて適正に評価してくれるため、最も高い価格で買い取ってもらえる可能性が高まります。
手間はかかりますが、高価な品物を手放す際は、その価値を正しく評価してくれる専門家に見てもらうべきです。
不用品回収サービスがない引っ越し業者を利用する場合のおすすめ対処法
料金プランやサービス内容が非常に魅力的で、ぜひ利用したいと思った引っ越し業者が、残念ながら不用品回収サービスを提供していない、というケースも十分に考えられます。
しかし、そこで諦める必要は全くありません。
ここでは、そんな状況でもスムーズに不用品を処分するための、おすすめの対処法を3つ紹介します。
引っ越しの数週間前から計画的に自治体の粗大ゴミ収集を利用する
最も基本的で、かつ最も安価な方法は、お住まいの市区町村が提供している粗大ゴミ収集サービスを計画的に利用することです。
まずは、自治体のウェブサイトや電話で、粗大ゴミの申込み方法と収集日を確認します。
申し込みから実際の収集までは数週間かかることもあるため、引っ越し日が決まったら、できるだけ早く手配を始めるのが成功のポイントです。
料金が数百円からと安いのが最大のメリットですが、自分で指定の場所まで運び出す必要があるため、一人で運べない重い家具などは友人や家族に手伝ってもらうなどの工夫が必要です。
引っ越し日と連携可能な不用品回収の専門業者を探して依頼する
次に有効なのが、不用品回収の専門業者に別途、自分で依頼する方法です。
この場合、最も重要なのはスケジュールの調整です。
引っ越し業者がすべての荷物を搬出した直後に、入れ替わりで不用品回収業者が作業に来てくれるように時間指定することが理想的です。
これにより、空っぽになった部屋からスムーズに不用品を搬出できます。
専門業者の中には、見積もり時にその旨を伝えれば、時間指定に柔軟に対応してくれるところも多いので、複数の業者を比較検討し、信頼できて安い業者を見つけましょう。
リサイクルショップの出張買取サービスを利用して手間なく処分する
まだ十分に使える状態の良い家具や家電が多い場合は、リサイクルショップの出張買取サービスを利用するのも非常におすすめです。
電話やウェブサイトで申し込むと、専門のスタッフが自宅まで無料で査定と買取に来てくれます。
その場で値段がつけば現金化でき、たとえ値段がつかなかった品物も、業者によっては有料で引き取ってくれる場合があります。
自分で車を運転して店まで運ぶ手間が一切省けるため、車がない方や、一人では運べない大きな品物を処分したい場合に非常に便利なサービスです。
まとめ：賢く選んで楽々引っ越し！不用品回収してくれる安いおすすめ業者で新生活を
ここまで、不用品回収をしてくれる安いおすすめの引っ越し業者から、後悔しないための選び方のポイント、さらに費用を抑えるための具体的なコツまで、詳しく解説してきました。
最後に、今回の記事の最も重要な要点を3つに絞って振り返り、あなたが最高の形で新生活をスタートできるよう、大切なポイントを再確認します。
不用品回収をしてくれる引っ越し業者選びは事前の情報収集が最も重要
引っ越しと不用品回収を成功させる最大の鍵は、どれだけ事前に情報収集と準備ができるかに懸かっています。
どの業者がどんなサービスをいくらで提供してくれるのか、買取はしてくれるのか、自分が捨てたい不用品に対応しているのかなど、事前にしっかり調べることで、当日の予期せぬトラブルを防ぎ、心から満足のいく結果に繋がります。
この記事で紹介したサカイ引越センターやアート引越センターといったおすすめ業者を参考に、まずは公式サイトをチェックしてみるところから始めてみましょう。
安さと手間のバランスを考えて自分に最適な処分方法を見つけること
不用品の処分方法は、決して一つではありません。
引っ越し業者に全てを任せる「手間をかけない」方法、専門業者や自治体を利用して「安さ」を追求する方法、フリマアプリで売却して「お金に換える」方法など、選択肢は様々です。
どの方法が一番良いかは、あなたの価値観や置かれた状況によって異なります。
「安さ」と「手間」のバランスをよく考え、時にはこれらの方法を柔軟に組み合わせるハイブリッド思考を持つことで、あなたにとって最も賢い選択ができるはずです。
複数の業者から見積もりを取ることが安い引っ越し業者を見つける近道
最終的に、最も安くて信頼できる引っ越し業者を見つけるための、最も確実で効果的な方法は、複数の業者から相見積もりを取ることです。
一社の見積もりだけでは、提示された料金が高いのか安いのか、客観的に判断することができません。
一括見積もりサイトなどを賢く利用し、各社のサービス内容と料金をじっくり比較検討することで、不用品回収を含めた引っ越し全体の費用を最適化することができます。
少し面倒に感じるかもしれませんが、この一手間をかけることが、結果的に大きな節約と満足感に繋がるのです。
コメント