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**引っ越し挨拶の「のし」は外のしが正解!名前の正しい書き方とマナーをステップで解説

新しい生活のスタートとなる引っ越しは、期待と共に少しの不安もつきものです。

特にご近所付き合いの第一歩となる「引っ越し挨拶」は、できるだけ良い印象で始めたいと誰もが思うことでしょう。

その際に欠かせないのが、挨拶の品に添える「のし」です。

しかし、いざ準備しようとすると「のしの表書きはどう書くの?」「名前は苗字だけでいい?」「外のしと内のしってどっち?」など、次々と疑問が浮かんでくるのではないでしょうか。

この記事では、そんな引っ越し挨拶の「のし」に関するあらゆる疑問を解決します。

初心者の方でも迷うことなく完璧な準備ができるよう、具体的な見本や手順を交えながら、名前の書き方から外のしを選ぶべき理由まで、一つひとつ丁寧に解説していきます。

目次

結論からお伝えします!引っ越し挨拶のしは「外のし」で名前は「苗字だけ」が基本です

早速ですが、多くの人が悩む引っ越し挨拶の「のし」についての結論からお伝えします。

細かいルールは後ほど詳しく解説しますが、まずはこの基本となる3つのポイントを押さえておけば、大きな失敗をすることはありません。

引っ越し挨拶のしの基本3原則

① のしのかけ方:「外のし」を選ぶ
② 表書き:上段に「御挨拶」、下段に「自分の苗字」を書く
③ 水引:「紅白の蝶結び」を選ぶ

これさえ覚えておけば、自信を持って挨拶の準備を進めることができます。

引っ越し挨拶のしは品物に直接のし紙をかけてから包装する「外のし」が一般的です

引っ越し挨拶の品物を渡す際の「のし」は、「外のし」を選ぶのがマナーとして正解です。

外のしとは、品物を包装紙で包んだ上からのし紙をかけるスタイルのことを指します。

これは、相手に品物を渡す目的、つまり「誰がどのような目的で贈ったのか」一目で分かってもらうための配慮です。

引っ越し挨拶は、これからお世話になるご近所の方に自分の名前と挨拶の意図を明確に伝えることが最も重要なので、外のしが適しているのです。

のしの上段には「御挨拶」と書き、下段には自分の苗字をはっきりと書きます

のし紙の中央にある水引(飾り紐)を境に、上段と下段に文字を書いていきます。

上段には贈る目的を示す「表書き」を記し、引っ越し挨拶の場合は「御挨拶」と書くのが最も一般的で丁寧です。

そして下段には、自分の名前を上段の文字よりも少しだけ小さめに書きます。

基本的には、新しい苗字を覚えてもらうことが目的なので、苗字だけを書けば問題ありません。

もし旧居の近所への挨拶であれば、感謝の気持ちを込めて「御礼」と書くこともあります。

水引は紅白の「蝶結び」を選び、これからのお付き合いを願う気持ちを表します

のし紙の中央にある飾り紐のことを「水引(みずひき)」と呼びます。

引っ越し挨拶のように、これから末永く良いお付き合いをしていきたいという願いを込める場面では、何度でも結び直せるという意味を持つ「紅白の蝶結び」の水引を選びます。

結婚祝いなどで使われる「結び切り」は、一度きりのお祝い事で使われるものなので、間違って選ばないように注意が必要です。

スーパーやデパートで品物を購入する際に「引っ越しの挨拶用です」と伝えれば、店員さんが適切なものを用意してくれますので安心してください。

なぜ引っ越し挨拶では「外のし」が推奨されるのか?その理由を詳しく解説します

先ほど結論として「外のしが正解」とお伝えしましたが、なぜ「内のし」ではなく「外のし」が推奨されるのでしょうか。

この章では、その理由をさらに深掘りして解説します。

理由を理解することで、マナーの本質が分かり、より自信を持って準備ができるようになります。

贈り物の目的と贈り主の名前を相手にすぐに理解してもらうためです

外のしの最大のメリットは、受け取った相手が包装を開ける前に「誰から」「何の目的で」贈られた品物なのかを一目で把握できる点にあります。

引っ越し挨拶は、まさに自分の名前と顔を覚えてもらい、「これからよろしくお願いします」という意図を伝えるための行為です。

そのため、パッと見て「ああ、お隣に引っ越してきた〇〇さんからのご挨拶だな」とすぐに分かってもらえる外のしが、コミュニケーションを円滑にする上で非常に効果的なのです。

「内のし」は内祝いなど、控えめに気持ちを伝えたい場合に主に使われます

一方で、品物に直接のし紙をかけ、その上から包装紙で包む「内のし」は、出産内祝いや結婚内祝いなど、自分に起きたお祝い事のお返しとして贈る場合によく使われます。

喜びを控えめに、奥ゆかしく伝えたいという意図があるため、包装紙の内側にのしを隠すスタイルが好まれます。

自分の存在をアピールする目的の引っ越し挨拶とは少しニュアンスが異なるため、通常は使いません。

配送で贈る場合は、のし紙が汚れないように「内のし」を選ぶこともあります

ただし、例外もあります。

例えば、遠方の大家さんへ挨拶の品を郵送する場合などです。

配送の過程でのし紙が破れたり汚れたりするのを防ぐために、あえて内のしを選ぶという選択肢もあります。

基本的には、「直接手渡しする場合は外のし、配送する場合は内のし」と覚えておくと良いでしょう。

ご近所への挨拶は基本的に手渡しですので、やはり外のしを選ぶのが正解となります。

引っ越し挨拶のしの上段に書く「表書き」の正しい書き方と選び方を紹介します

のしの上段に書く「表書き」は、贈り物の目的を伝える重要な部分です。

一般的には「御挨拶」が使われますが、状況によっては他の言葉を選ぶこともあります。

ここでは、新居と旧居、それぞれの挨拶で使える表書きのパターンと、その意味について詳しく見ていきましょう。

新居のご近所への挨拶では「御挨拶」と書くのが最も一般的で丁寧です

これから新生活を始める新居のご近所様への挨拶では、「御挨拶」と書くのが最もスタンダードで間違いのない選択です。

この一言で、これからお世話になる方々へ礼を尽くし、自己紹介をするという目的が明確に伝わります。

もし引っ越しの際に工事などで騒音や車両の出入りで迷惑をかける可能性がある場合は、最初の挨拶で「御挨拶」とし、工事完了後に改めて「御礼」の品を渡すとより丁寧な印象になります。

旧居でお世話になったご近所への挨拶なら「御礼」や「粗品」が適切です

引っ越しは、新しい場所での挨拶だけでなく、これまでお世話になった旧居のご近所様への挨拶も大切です。

その場合は、感謝の気持ちを伝えるために「御礼」と書くのが最適です。

「今までお世話になりました」という気持ちがストレートに伝わります。

また、少しへりくだった表現として「粗品(そしな)」を使うこともありますが、感謝を伝える場面では「御礼」の方がより気持ちが伝わりやすいでしょう。

何も書かない「無地のし」は相手に目的が伝わりにくいため避けた方が無難です

表書きを何も書かない「無地のし(むじのし)」という選択肢もありますが、引っ越し挨拶の場面では避けた方が良いでしょう。

無地のしは、お見舞いやちょっとしたお詫び、手土産など、目的をあえて曖昧にしたい場合に使うことがあります。

引っ越し挨拶は目的をはっきりと伝えるべき場面なので、「御挨拶」や「御礼」といった言葉をきちんと書くことが、相手への礼儀となります。

意外と知らない!のし下段の「名前」の書き方パターン別完全ガイドです

のしの下段に書く名前は、誰が引っ越してきたのかを伝えるための最も重要な情報です。

単身なのか、夫婦なのか、それとも家族全員なのか、状況によって書き方が異なります。

ここでは、それぞれのパターン別に、正しい名前の書き方を具体的に解説します。

一人暮らしや単身赴任の場合は、自分の「苗字だけ」を書くのが基本です

一人暮らしの方や単身赴任で引っ越してきた場合は、シンプルに自分の苗字だけを記載します。

フルネームで書いても間違いではありませんが、ご近所の方に覚えてもらうのは主に苗字ですので、苗字だけの方が相手にとって親切です。

読み方が難しい珍しい苗字の場合は、名前の右側に小さくふりがなを振っておくと、さらに丁寧な印象を与えることができます。

夫婦で引っ越す場合は、世帯主のフルネームの左に配偶者の名前だけを書きます

夫婦で引っ越してきた場合は、連名で名前を書きます。

まず、水引の下の中央に世帯主(一般的には夫)のフルネームを書きます。

そして、その左側に、苗字を省略して配偶者(妻)の名前だけを書きます。

(例)夫が「鈴木一郎」、妻が「花子」の場合
夫婦連名でののしの書き方見本

このように書くことで、二人の関係性が相手に伝わりやすくなります。

家族全員で引っ越す場合は、世帯主の「苗字だけ」を書くのが一般的です

お子様がいる家族で引っ越してきた場合は、全員の名前を書くとごちゃごちゃしてしまい、かえって分かりにくくなります。

そのため、代表者として世帯主の苗字だけを記載するのが一般的です。

例えば「鈴木」とだけ書きます。

挨拶に伺った際に、「家族で引っ越してまいりました、鈴木です」と口頭で伝えれば十分です。

もし、どうしても家族の名前を伝えたい場合は、品物とは別にメッセージカードを添えるなどの工夫をすると良いでしょう。

引っ越し挨拶に適した「水引」の選び方と知っておきたいその意味

のし紙の中央で目を引く「水引」にも、実は様々な種類と意味があります。

引っ越し挨拶というシーンにふさわしい水引を選ぶことは、相手への敬意を示す上でとても重要です。

ここでは、正しい水引の選び方と、それぞれの水引が持つ意味について学びましょう。

何度あっても良いお祝い事には「紅白の蝶結び」の水引を選びます

引っ越し挨拶は、これから始まるご近所付き合いという、末永く続いてほしい関係性の始まりを意味します。

このような「何度あっても嬉しいこと」や「繰り返したいこと」には、「紅白の蝶結び」の水引を使用します。

蝶結びは簡単に解いたり結んだりできることから、そのような意味合いで使われています。

出産や昇進、入学などのお祝い事にも使われる、最も一般的なお祝い用の水引です。

結婚などで使われる「結び切り」は一度きりを意味するので使いません

一方で、水引には「結び切り」や「あわじ結び」といった種類もあります。

これらは一度結ぶと解くのが難しい形をしていることから、「一度きりであってほしいこと」に使われます。

具体的には、結婚祝い快気祝い、お見舞いなどが該当します。

引っ越し挨拶でこれらを使ってしまうと、大変失礼にあたる可能性があるので、絶対に選ばないように注意してください。

水引の本数は縁起が良いとされる奇数の「五本」を選ぶのが基本です

水引の本数にも意味があります。

一般的には、縁起が良いとされる奇数の3本、5本、7本が使われます。

引っ越し挨拶のような一般的な贈答品では、最も標準的な「5本」のものを選んでおけば間違いありません。

品物を購入するお店で「引っ越し挨拶用」と伝えれば、店員さんが自動的に5本結びのものを用意してくれることがほとんどなので、過度に心配する必要はありません。

引っ越し挨拶ののしはどこで準備する?購入場所と依頼方法を具体的に紹介

いざ、のし付きの品物を準備しようと思っても、どこに行けば良いのか迷う方もいるかもしれません。

のしは、様々な場所で手軽に用意することができます。

ここでは、具体的な店舗やサービスを挙げながら、のしの準備方法について解説します。

イオンやイトーヨーカドーなどの大型スーパーのサービスカウンターで依頼できます

最も手軽な方法の一つが、イオンイトーヨーカドー、西友といった大型スーパーのサービスカウンターを利用することです。

食料品売り場などでタオルや洗剤、お菓子などのギフトを購入し、サービスカウンターに持って行って「引っ越し挨拶用の、のしを付けてください」と伝えれば、その場で表書きや名前を書いてくれて、きれいに包装までしてくれます。

手書きで名入れをしてくれる場合が多く、温かみのある仕上がりになります。

高島屋や三越伊勢丹などの百貨店なら、より丁寧な対応を期待できます

少し格式高い品物を選びたい場合や、より丁寧な対応を望む場合は、高島屋三越伊勢丹、大丸といった百貨店のギフトサロンを利用するのがおすすめです。

贈答品のプロフェッショナルである店員さんが、品物選びから、のしの種類、書き方まで、親身に相談に乗ってくれます。

包装も非常に丁寧で、大切な第一印象をより良いものにしたいと考える方には最適の選択肢と言えるでしょう。

楽天市場やAmazonのギフト対応ストアなら、自宅で簡単に注文が可能です

忙しくて店舗に足を運ぶ時間がないという方には、楽天市場Amazonといったオンラインストアが非常に便利です。

多くのストアがギフト対応をしており、注文時に「のし」の種類や表書き、名入れの指定をすることができます。

名前の漢字なども間違いなく伝えられるメリットがあります。

ただし、届くまでに時間がかかることや、実物を確認できないデメリットもあるため、余裕を持って注文することが大切です。

のしを掛ける品物はこれがおすすめ!定番ギフトと相場を徹底解説します

のしの準備と並行して考えなければならないのが、挨拶の品物そのものです。

相手に気を遣わせず、かつ実用的なものを選ぶのがポイントです。

ここでは、引っ越し挨拶で失敗しない定番のギフトと、その価格相場について具体的にご紹介します。

相場は500円から1,000円程度で、相手が負担を感じない「消耗品」が人気です

引っ越し挨拶の品の相場は、一軒あたり500円から1,000円程度が一般的です。

あまりに高価なものだと、かえって相手に気を遣わせてしまい、今後の付き合いに影響が出る可能性もあります。

もらって困らない、いわゆる「消えもの」と呼ばれる消耗品を選ぶのが鉄則です。

食べ物や日用品など、使ったり食べたりすればなくなるものが喜ばれます。

旭化成のサランラップやジップロックなど、どこの家庭でも使う日用品は定番です

日用品の中でも特に人気が高いのが、食品用ラップやフリーザーバッグです。

例えば、旭化成の「サランラップ」や「ジップロック」の詰め合わせギフトセットは、どこの家庭でも必ず使うもので、好き嫌いもありません。

また、ライオンの「キレイキレイ薬用泡ハンドソープ」や花王の「キュキュット」のような食器用洗剤も、実用的で喜ばれる定番品です。

日持ちするお菓子や地域のゴミ袋も、実用的で喜ばれる選択肢です

食べ物を選ぶ場合は、賞味期限が長く、日持ちのする焼き菓子などが適しています。

クッキーやフィナンシェの詰め合わせなどは、アレルギー情報さえ気をつければ、誰にでも喜ばれやすいギフトです。

また、少し変わった選択肢として、その地域指定のゴミ袋を贈るという方法もあります。

これは必ず使うものであり、引っ越してきたばかりでどこで買えば良いか分からないこともあるため、非常に実用的で気の利いた贈り物として高く評価されることがあります。

手書き派必見!引っ越し挨拶のしを綺麗に書くためのペンの選び方とコツ

パソコンでの印刷が主流になった現代でも、手書きの文字には温かみが宿ります。

特に挨拶の品に添えるのしは、心を込めて手書きで仕上げたいと考える方もいるでしょう。

ここでは、のしを綺麗に書くためのペンの選び方や、上手に書くためのちょっとしたコツをご紹介します。

筆に慣れていない初心者の方は、ぺんてるの「筆タッチサインペン」がおすすめです

本格的な毛筆や筆ペンは、書き慣れていないと文字がかすれたり、太さが均一にならなかったりと、かえって見栄えが悪くなってしまうことがあります。

そこでおすすめなのが、サインペン感覚で筆文字のようなタッチが出せる筆記用具です。

特に、ぺんてるから発売されている「筆タッチサインペン」は、ペン先がしなやかで力の入れ具合によって線の強弱をつけやすく初心者でも非常に扱いやすいと評判です。

文字の濃さや太さが均一になる濃い黒色の油性マジックも選択肢の一つです

どうしても筆文字に自信がないという場合は、無理せずサインペンやマジックを使いましょう。

その際は、慶事用の濃い黒色のものを選びます。

細字と太字が一本になっているタイプの油性マーカー、例えばゼブラの「マッキー」などを用意しておくと、表書きと名前で太さを変えることができて便利です。

文字の濃淡が出にくく、はっきりとした読みやすい文字を書くことができます。

いきなり本番に書かずに、必ず別の紙で練習してから清書しましょう

どんなに書きやすいペンを選んでも、いきなり本番ののし紙に書くのは避けましょう。

必ず、コピー用紙などの別の紙を用意して、書く文字(「御挨拶」や自分の苗字)を何度か練習してください。

文字の大きさのバランスや配置、力の入れ具合などを確認してから清書することで、失敗のリスクを大幅に減らすことができます。

焦らず、落ち着いて書くことが一番のコツです。

忙しい人向け!印刷でのしを準備する場合の便利なサービスと注意点

引っ越しの準備は非常に忙しく、のしを手書きする時間がないという方も多いはずです。

もちろん、印刷でのしを用意してもマナー違反にはなりません。

ここでは、印刷でスマートにのしを準備するための方法と、その際の注意点について解説します。

ギフトショップやオンラインストアの無料名入れサービスを利用するのが最も簡単です

先ほども少し触れましたが、イオンのような大型スーパーのギフトコーナーや、高島屋などの百貨店、そして楽天市場Amazonといったオンラインストアでは、購入した品物に無料で印刷のしを付けてくれるサービスが充実しています。

注文時に画面の指示に従って表書きの種類を選び、名前を入力するだけで、プロが綺麗なレイアウトで印刷してくれます。

これが最も簡単で確実な方法と言えるでしょう。

自宅のプリンターで印刷する場合は、のし紙専用のテンプレートサイトが便利です

もし品物だけを先に用意していて、のし紙だけを自作したい場合は、インターネット上の無料テンプレートサイトを活用するのが便利です。

「のし紙 テンプレート 無料」などと検索すれば、水引や表書きがあらかじめデザインされたデータが見つかります。

WordやPDF形式でダウンロードできるものが多く、名前部分だけを自分で入力して、自宅のプリンターで印刷すれば完成です。

印刷の文字色は必ず「濃い黒色」を選び、「薄墨」は使わないように注意してください

印刷でのしを作成する際に、一つだけ絶対に守らなければならない注意点があります。

それは、文字の色です。

お祝い事である引っ越し挨拶では、必ずくっきりとした「濃い黒色」で印刷してください。

お香典などで使われる「薄墨」は、悲しみの涙で墨が薄まったことを表す弔事用の色です。

間違って薄墨で印刷してしまうと、非常に失礼にあたりますので、プリンターの設定などをよく確認しましょう。

これで完璧!のしを付けた品物を渡す当日の挨拶マナーと流れを解説

丁寧に準備した挨拶の品も、渡し方が悪ければ台無しです。

良い第一印象を持ってもらうためには、当日の振る舞いが非常に重要になります。

ここでは、実際に挨拶に伺う際のタイミングや、品物を渡す流れ、そして好印象を与える会話のポイントについて、具体的な手順で解説します。

  1. タイミングを見計らう
    挨拶に伺うタイミングは、早ければ早いほど良いとされています。可能であれば、引っ越しの前日か当日に「これからお世話になります。工事などでご迷惑をおかけするかもしれません」と一言伝えられるのがベストです。それが難しい場合でも、遅くとも引っ越しから一週間以内には挨拶を済ませましょう。訪問する時間帯は、食事時や早朝・深夜を避け、土日であれば午前10時から午後5時くらいまでが常識的な範囲です。
  2. 不在だった場合の対応
    訪問しても相手が留守であることは珍しくありません。その場合は、一度で諦めずに日や時間を変えて再度訪問するのが丁寧です。それでも二、三回訪問して会えない場合は、無理に待ち続けるのではなく、挨拶状を添えて品物をドアノブにかけておきましょう。手紙には、自己紹介と何度か伺ったがご不在だった旨を書き添えることで、礼儀正しい印象を与えることができます。
  3. 当日の挨拶と渡し方
    インターホンを鳴らし、相手が出てきたら、まずは笑顔で挨拶をします。「隣の101号室に越してまいりました鈴木と申します。これからお世話になります。どうぞよろしくお願いいたします」などと簡潔に自己紹介をしましょう。そして、話が終わるタイミングで、持参した紙袋や風呂敷から品物を取り出し、のしの表書きが相手から読めるように正面を向けて、両手で差し出します。玄関のドアを開けてもらい、室内ではなく玄関先で挨拶を済ませるのがマナーです。

まとめ:引っ越し挨拶のしの書き方をマスターして良いご近所付き合いを!

ここまで、引っ越し挨拶における「のし」の書き方から渡し方のマナーまで、具体的なステップに沿って詳しく解説してきました。

覚えることが多くて大変だと感じたかもしれませんが、ポイントを押さえれば決して難しいことではありません。

最後に、この記事の要点を振り返りましょう。

引っ越し挨拶のしは「外のし」で表書きは「御挨拶」、名前は「苗字だけ」が基本形です

まず、引っ越し挨拶の「のし」は、贈り主が誰か一目でわかる「外のし」を選びます。

水引は「紅白の蝶結び」です。

のしの上段には「御挨拶」、下段には自分の「苗字」を書くのが最も基本的な形です。

夫婦の場合は夫のフルネームの左に妻の名前を、家族の場合は代表して世帯主の苗字だけを書きます。

この基本さえ押さえておけば、大きな失敗はありません。

品物は500円から1,000円程度の消耗品を選び、スーパーや百貨店で準備できます

挨拶の品は、相手に気を遣わせない500円から1,000円程度の消耗品が最適です。

ラップや洗剤などの日用品や、日持ちのするお菓子などが定番です。

これらの品物は、イオンなどの大型スーパーや高島屋といった百貨店で購入でき、その場で無料でのしを付けてもらうサービスを利用するのが最も手軽で確実な方法です。

心を込めて準備した挨拶の品は、良いご近所付き合いの第一歩になります

たかが「のし」一枚かもしれませんが、そこには日本の美しい贈答文化と相手への配慮が詰まっています。

今回ご紹介したマナーを守って丁寧に準備をすることで、あなたの誠実な人柄がご近所の方々にもきっと伝わるはずです。

この記事が、あなたの素晴らしい新生活のスタートを後押しできれば幸いです。

心を込めた挨拶で、ぜひ良好なご近所関係を築いていってください。

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