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引っ越し後の車のナンバー変更手続きを自分で完結!1日で終わらせる具体的なステップと注意点

引っ越しという大きなライフイベントの後には、役所での住所変更など、数多くの手続きが待ち受けています。

特に普通自動車や軽自動車をお持ちの方は、「ナンバー変更」という、少しハードルが高そうに感じる手続きが待っています。

もちろん、ディーラーや行政書士などの業者に依頼すれば手間なく済みますが、数万円の代行手数料がかかるのが悩みどころです。

この記事では、そんな車のナンバー変更手続きを、費用をぐっと抑えながらご自身で、しかも計画的に進めればたった1日で完結させるための具体的な方法を、専門用語も噛み砕きながら徹底的に解説します。

この記事を最後までじっくり読めば、必要な書類の準備から運輸支局での詳しい手順、初心者がつまずきがちな注意点まで全てが分かり、自信を持ってご自身で手続きを終えることができるようになります。

目次

結論から解説!引っ越し後の車のナンバー変更手続きは自分で1日で完了できます

お忙しいあなたが一番知りたい結論から先にお伝えします。

引っ越しに伴う車のナンバー変更手続きは、事前の書類準備をしっかりと行えば、平日に1日だけお休みを取ることで、ご自身の手で完全に終わらせることが可能です。

ここでは、手続きの全体像と、自分で手続きを行うことの大きなメリットについて、まずはじめに解説します。

車のナンバー変更手続きを自分で完結させるための大まかな流れ

車のナンバー変更手続きを自分で行う場合、大きく分けて3つのステップで進行します。

この流れを頭に入れておくだけで、当日の行動が非常にスムーズになります。

  1. 事前準備フェーズ:必要書類の準備
    まず最初のステップは、新しい住所を証明する「住民票」や、車の保管場所を確保していることを証明するための「車庫証明」といった、手続きに絶対に欠かせない書類を準備することです。

    特に車庫証明は取得に数日かかるため、早めの行動が鍵となります。

  2. 運輸支局フェーズ:車を持ち込んで申請
    次のステップとして、準備した全ての書類と現在お使いの車検証を持って、新しい住所を管轄する運輸支局(陸運局)へ車を自分で運転して持ち込みます。

    ここで書類の提出や新しいナンバープレートの購入を行います。

  3. 最終フェーズ:ナンバープレートの交換と封印
    最後のステップは、運輸支局の窓口で指示に従って書類を提出し、新しい車検証とナンバープレートを受け取って自分の車に取り付けます。

    そして、係員に「封印」という重要な取り付けをしてもらうことで、すべての手続きが完了となります。

この一連の流れを事前に把握しておけば、当日の手続きは驚くほどスムーズに進みます。

費用を大幅に節約できるのが自分で手続きを行う最大のメリット

車のナンバー変更手続きをディーラーや行政書士といった代行業者に依頼した場合、一般的には2万円から5万円程度の代行手数料が発生します。

しかし、自分で手続きを行えば、この代行手数料は当然ながら一切かかりません。

実際に必要となる費用は、住民票などの書類発行手数料が数百円、車庫証明の申請手数料が2,500円から3,000円程度、そして運輸支局で支払うナンバープレート代が1,500円から2,000円程度となり、合計でも5,000円から6,000円程度で済むことがほとんどです。

この圧倒的な費用の安さこそが、自分で手続きに挑戦する最大の魅力と言えるでしょう。

自分でナンバー変更手続きをするために必要な時間と準備期間の目安

自分で車のナンバー変更手続きを1日で完結させるには、計画性が何よりも重要です。

まず、必要書類の一つである車庫証明は、警察署に申請してから交付されるまでに、土日祝を除いた業務日で3日から7日ほどかかります。

そのため、運輸支局へ行く日から逆算して、少なくとも1週間前には車庫証明の申請を済ませておく必要があります。

そして、運輸支局での手続き自体は、月末などの繁忙期を避ければ、通常1時間から2時間程度で完了します。

つまり、事前に書類を完璧に揃えておけば、平日の午前中に運輸支局に行くだけで、その日のうちに全てのナンバー変更手続きを終えることが可能なのです。

そもそも引っ越しで車のナンバー変更は本当に必要な手続きなのかを解説します

引っ越しを経験した方の中には、「今のナンバーに愛着があるし、本当に変更しないといけないの?」と疑問に思う方もいるかもしれません。

この章では、ナンバー変更の法的な義務や、手続きをしなかった場合に考えられるリアルなリスクについて、具体的に解説していきます。

道路運送車両法で定められた所有者の義務であるナンバー変更手続き

結論から言うと、引っ越しによって車の主な使用場所である「使用の本拠の位置」が、現在のナンバープレートを管轄する運輸支局のエリア外に変更となった場合、ナンバー変更の手続きは法律で定められた義務となります。

具体的には、道路運送車両法の第12条で、住所変更があった日から15日以内に変更登録の申請を行う必要があると定められています。

例えば、東京都の「品川ナンバー」の車に乗っている人が、神奈川県の横浜市に引っ越した場合は、ナンバーを「横浜ナンバー」に変更する手続きが必須となるのです。

同じ管轄内での引っ越しならナンバー変更手続きは不要なケース

一方で、引っ越し先が現在お使いのナンバープレートと同じ運輸支局の管轄内である場合は、ナンバープレート自体の変更は必要ありません。

例えば、同じ品川区内で引っ越した場合や、品川ナンバーの管轄エリアである渋谷区から世田谷区へ引っ越した場合などは、ナンバーは「品川」のままです。

ただし、この場合でも住所は変わっているため、車検証の住所情報を更新するための「変更登録」という手続きは必要になりますので注意が必要です。

この手続きは運輸支局で行いますが、ナンバープレートの交換がないため、車を自分で持ち込む必要はありません。

ナンバー変更手続きを怠った場合に考えられる具体的なデメリット

法律で定められた15日という期限を過ぎてもナンバー変更手続きを行わない場合、道路運送車両法違反として50万円以下の罰金が科される可能性があります。

また、それ以上に実生活でのデメリットが非常に大きいです。

  • 税金のトラブル
    毎年春に送られてくる自動車税(種別割)の納税通知書が新しい住所に届かず、気づかないうちに滞納してしまうリスクがあります。
  • 保険やリコールの問題
    万が一事故に遭った際に、保険会社からの重要な連絡がスムーズに受け取れなかったり、メーカーからの重要なリコール(回収・無償修理)の案内が届かなかったりするなど、様々な不利益を被る可能性があります。

これらのリスクを避けるためにも、引っ越し後は速やかに手続きを済ませるべきです。

自分で車のナンバー変更手続きを行うメリットとデメリットを徹底比較

車のナンバー変更手続きを自分で行うか、それとも費用を払って業者に依頼するかを判断するためには、それぞれのメリットとデメリットを正しく理解しておくことが重要です。

この章では、時間、費用、手間の3つの観点から、自分で手続きを行う場合の利点と注意点を詳しく比較検討します。

自分で手続きする最大のメリットは数万円単位での費用節約

前述の通り、自分で車のナンバー変更手続きを行う最大のメリットは、圧倒的な費用の安さです。

ディーラーや行政書士に依頼すると、代行手数料として2万円から5万円程度の費用がかかることも珍しくありません。

しかし、自分で全ての作業を行えば、この手数料が完全にゼロになります。

必要なのは法定費用と書類取得費用のみで、合計でも1万円でお釣りがくるケースがほとんどです。

引っ越しで何かと物入りな時期に、この数万円の節約は非常に大きなメリットと感じられるでしょう。

自分で手続きするデメリットは平日に時間を確保する必要があること

自分で車のナンバー変更手続きを行う際の最大のデメリットは、平日の日中に時間を確保しなければならない点です。

手続きの拠点となる警察署や運輸支局の窓口は、基本的に土日祝日は閉まっています。

そのため、会社員の方であれば有給休暇などを利用して、平日に休みを取る必要があります。

また、書類の準備から運輸支局での手続きまで、ある程度の知識を自分で調べて理解し、行動に移す手間がかかることもデメリットと言えるかもしれません。

手続きの流れを理解することで今後のカーライフにも役立つ知識が得られる

一見すると手間に思えるかもしれませんが、自分で車のナンバー変更手続きを経験することは、自分の愛車に対する理解を深める良い機会にもなります。

車検証のどこに何が書かれているのか、車庫証明とはどういうものなのか、といった知識は、今後の車の売却時や買い替え時にも必ず役立ちます。

一度経験してしまえば、次からはさらにスムーズに行えるようになり、車に関する様々な手続きへのハードルが大きく下がるという、費用面以外のメリットも存在するのです。

ステップ1は車のナンバー変更手続きに絶対に欠かせない必要書類の準備から

車のナンバー変更手続きをスムーズに進めるための鍵は、何と言っても事前の書類準備にあります。

運輸支局へ行ってから書類の不備に気づくと、その日のうちに手続きを終えることができなくなり、また平日に休みを取らなければならなくなってしまいます。

この章では、必要となる書類とその取得場所、注意点を一つずつ丁寧に解説します。

新しい住所を証明するための住民票の取得方法と注意点

まず最初に準備すべき書類は、引っ越し先の新しい住所が記載された住民票です。

これは、お住まいの市区町村の役所の窓口で取得できます。

マイナンバーカードをお持ちであれば、コンビニエンスストアに設置されているマルチコピー機を利用して、早朝や夜間でも簡単に取得することが可能です。

取得する際には、発行日から3ヶ月以内のものであること、そしてマイナンバーの記載がないものを選ぶように注意してください。

手続きには不要な個人情報ですので、窓口で請求する際は「マイナンバーは記載しないでください」と一言添えましょう。

現在使用している自動車検査証いわゆる車検証の原本

次に必要なのが、現在お使いの自動車検査証、通称「車検証」です。

これは通常、車の中のグローブボックスなどに車検証入れにまとめて保管されていることが多いでしょう。

手続きの際にはコピーではなく必ず原本が必要となりますので、事前に車内を確認し、手元に準備しておきましょう。

もし紛失してしまった場合は、現在のナンバーを管轄する運輸支局で再発行の手続きが必要となり、余計な時間と手間がかかってしまうため、大切に保管してください。

車の所有者を証明する印鑑と場合によっては印鑑証明書

手続きの申請書には、所有者の印鑑を押す必要があります。

ここで重要なのは、車検証の「所有者の氏名又は名称」欄を確認することです。

所有者が自分自身(使用者と同じ)である場合は、認印(シャチハタ以外)で問題ありません。

しかし、ローンでの購入などで所有者がディーラーや信販会社になっている場合は、その所有者から発行された「委任状」と「印鑑証明書」が別途必要になります。

この場合は、まず所有者である会社に連絡を取り、ナンバー変更手続きをしたい旨を伝えて、必要書類を送付してもらう手続きから始めなければなりません。

自分でナンバー変更手続きを行う際に必要な申請書について

運輸支局での手続きには、以下の3種類の申請書が必要です。

  • 手数料納付書
  • 自動車税・自動車取得税申告書
  • 申請書(第1号様式)

これらの書類は、事前に国土交通省のウェブサイトからダウンロードして印刷し、記入例を見ながら家で落ち着いて書いておくこともできますが、運輸支局の窓口に用紙が備え付けられており、当日にその場で記入することも可能です。

ただ、事前に準備しておくと、当日の時間を大幅に短縮できるのでおすすめです。

ステップ2は警察署で車の保管場所を証明する車庫証明を取得する手続き

必要書類の中でも、取得に最も時間がかかるのが「自動車保管場所証明書」、通称「車庫証明」です。

この書類がないと運輸支局での手続きに進むことができません。

この章では、車庫証明の申請から取得までの具体的な流れを解説します。

引っ越し先の住所を管轄する警察署の交通課で申請手続きを行う

車庫証明の申請は、新しい駐車場の住所を管轄する警察署の交通課窓口で行います。

自分の家を管轄する警察署がどこなのかは、インターネットで「(新しい市区町村名) 警察署 管轄」などと検索すれば簡単に調べることができます。

申請に必要な書類は、警察署の窓口で直接もらうか、各都道府県警察のウェブサイトからダウンロードすることも可能です。

受付時間は平日の日中(概ね9時~17時)のみなので、事前に時間を確認してから訪問しましょう。

車庫証明の申請に必要な自動車保管場所証明申請書などの書類

車庫証明の申請には、主に4つの書類が必要です。

車庫証明の申請に必要な書類セット

  1. 自動車保管場所証明申請書:車の情報などを記入するメインの申請書です。
  2. 保管場所の所在図・配置図:駐車場の場所がわかる地図と、駐車スペースの寸法などを書く図面です。
  3. 保管場所使用権原疎明書面(自認書):駐車場が自分の所有する土地や建物である場合に提出します。
  4. 保管場所使用承諾証明書:月極駐車場などを借りている場合に、大家さんや管理会社に署名・捺印してもらう書類です。

これらの書類を揃えて警察署に提出します。

車庫証明の申請から交付までにかかる日数と手数料について

警察署の窓口で書類一式を提出し、不備がなければ申請手数料として2,000円から2,500円程度の証紙を購入して支払います。

申請後、警察官が実際にその駐車場に車が問題なく収まるかなどを現地調査するため、証明書が交付されるまでには通常3日から7日程度の時間がかかります。

交付予定日を教えてもらえるので、その日以降に再度警察署へ行き、今度は保管場所標章交付手数料として500円程度の証紙を支払うと、車庫証明書と、車のリアガラスに貼るステッカー(保管場所標章)を受け取ることができます。

オンラインで申請可能な警察行政手続サイトの利用も検討

一部の地域では、政府が運営する「警察行政手続サイト」を通じて、車庫証明の申請をオンラインで行うことも可能になってきています。

このサービスを利用すれば、警察署へ出向く回数を、証明書の受け取り時の1回だけに減らすことができます。

ただし、利用にはマイナンバーカードやICカードリーダライタが必要になるなど、一定の条件があります。

お住まいの地域が対応しているか、事前にウェブサイトで確認してみるのも良いでしょう。

ステップ3は運輸支局へ自分で車を持ち込みナンバー変更手続きを行う流れ

全ての書類が揃ったら、いよいよ最終ステップです。

管轄の運輸支局(または自動車検査登録事務所)へ実際に車を持ち込み、ナンバー変更の手続きを行います。

この章では、当日の運輸支局での動き方を、具体的な手順に沿ってシミュレーション形式で解説しますので、当日のイメージを掴んでください。

自分の新しい住所を管轄する運輸支局の場所と受付時間を確認する

まず、引っ越し先の住所を管轄している運輸支局がどこなのかを、国土交通省のウェブサイトなどで正確に調べておきます。

Googleマップなどで「(新しい市区町村名) 運輸支局」と検索すれば簡単に見つかります。

運輸支局の受付時間は、一般的に平日の午前8時45分から11時45分までと、午後の13時から16時までとなっています。

特に3月などの年度末や、月末は非常に混雑が予想されるため、時間に余裕を持って、できれば午前中の早い時間帯に到着することをおすすめします。

運輸支局に到着してから窓口で書類を提出し新しい車検証を受け取るまで

運輸支局に到着したら、まず案内表示に従って書類を作成・提出する建物へ向かいます。

総合案内のような窓口で「住所変更に伴うナンバー変更です」と伝えれば、どの番号の窓口をどの順番で回ればよいか親切に教えてくれます。

通常は、まず手数料の印紙を購入し、持参した書類と現地で記入した申請書一式を提出します。

書類に不備がなければ、しばらく待つと名前が呼ばれ、新しい住所と登録情報が記載された、真新しい車検証が交付されます。

古いナンバープレートを自分で取り外して返却する作業

新しい車検証を受け取ったら、次に敷地内にある自動車税の申告窓口へ行き、内容を申告します。

それが終わると、いよいよクライマックスのナンバープレート交換作業です。

自分の車に戻り、プラスドライバーを使って古いナンバープレートを前後2枚とも取り外します。

フロントはネジ2本で簡単に外せますが、リアのナンバープレートは左上のネジが「封印」というアルミ製のキャップで固く固定されています。

これはマイナスドライバーなどを隙間に差し込んで、てこの原理でこじ開けるようにして破壊しないと外せません。

取り外した古いナンバープレート2枚は、指定された窓口に返却します。

新しいナンバープレートを取り付けて最後に封印をしてもらい手続き完了

古いナンバープレートを返却した窓口で、新しいナンバープレートを購入します。

費用は地域やナンバーの種類(希望ナンバーや図柄ナンバーなど)によって異なりますが、一般的なペイント式のものであれば1,500円から2,000円程度です。

購入した新しいナンバープレートを、今度は自分で車に取り付けます。

取り付けが終わったら、車を「封印取付所」という場所に移動させ、係員の人に新しい車検証を渡して内容を確認してもらい、リアナンバーの左上に新しい封印を取り付けてもらいます。

この封印がパチンと取り付けられた瞬間、全てのナンバー変更手続きが法的に完了となります。

自分で車のナンバー変更手続きを行う際に発生する具体的な費用内訳

自分で車のナンバー変更手続きに挑戦する上で、やはり気になるのは「結局、総額でいくらかかるのか?」という点でしょう。

この章では、手続きの各段階で必要となる費用を、具体的な項目と金額の目安とともに詳しく解説します。

手続きの段階 費用の項目 金額の目安
STEP1:書類準備 住民票の発行手数料 200円~400円
STEP2:車庫証明取得 申請手数料(証紙代) 2,000円~2,300円
標章交付手数料(証紙代) 500円~600円
STEP3:運輸支局 変更登録手数料(印紙代) 350円
ナンバープレート代 1,500円~2,000円
合計 約4,550円~6,250円

住民票や印鑑証明書など役所で取得する書類の発行手数料

手続きの第一歩である書類準備にかかる費用です。

市区町村の役所で取得する住民票の発行手数料は、自治体によって異なりますが、一般的に1通あたり200円から400円程度です。

もし所有者が別で印鑑証明書が必要になった場合も、同様に1通300円から500円程度の手数料がかかります。

マイナンバーカードを利用してコンビニで取得する場合は、窓口よりも50円~100円程度安く設定されていることが多いです。

警察署で支払う車庫証明の申請手数料と標章交付手数料

次に、警察署で支払う車庫証明関連の費用です。

これは都道府県ごとに一律で定められており、まず申請時に「自動車保管場所証明書交付手数料」として2,000円から2,300円程度を証紙で支払います。

そして後日、証明書を受け取る際に「保管場所標章交付手数料」として500円から600円程度を再度証紙で支払います。

合計すると、2,500円から3,000円弱の費用が車庫証明の取得だけで必要になります。

運輸支局で支払う登録手数料と新しいナンバープレート代

最終段階の運輸支局で支払う費用です。

まず、変更登録のための申請手数料として、350円の印紙を購入して手数料納付書に貼り付けます。

そして、手続きの最後に購入する新しいナンバープレートの代金がかかります。

これはペイント式の一般的なものであれば、前後2枚セットで1,500円から2,000円程度が相場です。

したがって、運輸支局で支払う合計金額は、約2,000円から2,500円程度となります。

これら全てを合計しても、総額は6,000円前後に収まることがほとんどです。

引っ越し後のナンバー変更手続きを自分で行う際の注意点とよくある質問

自分で車のナンバー変更手続きをスムーズに、そして失敗なく終えるためには、いくつか事前に知っておくべき注意点があります。

この章では、初心者が陥りがちなミスや、事前に抱きやすい疑問について、Q&A形式も交えながら解説します。

ナンバー変更手続きの期限は引っ越しから15日以内というルール

法律で定められている通り、住民票を移した日など、住所を変更した日から15日以内にナンバー変更を含む変更登録手続きを完了させる必要があります。

この「15日」という期間には、土日祝日も含まれます。

さらに、手続きに必要な車庫証明の取得には1週間程度かかるため、実質的な準備期間は非常に短いと言えます。

引っ越しをしたら、他の手続きと並行して、できるだけ早く車のナンバー変更手続きに着手することを強くお勧めします。

希望ナンバーを自分で取得したい場合の手続きと追加費用

せっかくナンバープレートを変更するなら、自分の好きな番号や記念日の番号にしたいと考える方もいるでしょう。

「希望ナンバー」を取得することももちろん可能ですが、その場合は運輸支局へ行く前に、インターネットの「希望番号申込サービス」から事前の申し込みが必要です。

「7777」や「1」といった抽選対象となる人気番号と、それ以外の一般希望番号があります。

交付手数料は通常のナンバープレートよりも高くなり、4,000円から5,000円程度かかります。

また、申し込みから交付可能になるまで数日かかるため、より計画的な準備が必要になります。

車検証の所有者欄が自分以外の名前になっている場合の注意点

最重要チェックポイント:車検証の所有者欄

特に注意が必要なのが、車検証の「所有者」の欄が、自分ではなくディーラーやローン会社、リース会社になっているケースです。

この場合、ナンバー変更手続きを行うには、所有者の承諾を示す「委任状」「印鑑証明書」が必須となります。

まずは車検証を手に取り、所有者欄をチェックしてください。

もし自分以外の名前であれば、速やかにその会社に連絡を取り、ナンバー変更に必要な書類を送ってもらうよう依頼しましょう。

書類の取り寄せには時間がかかる場合があるため、他の何よりも先にこの確認と依頼を行うのが賢明です。

車のナンバー変更後に行うべき自動車保険などの重要な手続きについて

運輸支局で新しいナンバープレートを取り付け、封印をしてもらったら、安堵感でいっぱいになるかもしれません。

しかし、それで全ての手続きが終わりというわけではありません。

実は、その後に忘れずに行わなければならない重要な手続きがあります。

この章では、ナンバー変更後に必須となる手続きについて解説します。

自動車保険会社への通知義務である車両番号の変更手続き

最も重要で、絶対に忘れてはならないのが、加入している自動車保険(任意保険)の会社への連絡です。

自動車保険は、車検証に記載されている車両、つまり特定の車両番号(ナンバー)に対して契約されています。

そのため、ナンバーが変更になったことを保険会社に通知しないと、万が一事故を起こした際に、保険金がスムーズに支払われないなどの重大なトラブルに発展する可能性があります。

これは保険契約上の「通知義務」にあたり、怠ると契約解除の理由になることすらあります。

電話やウェブサイトから簡単に行える自動車保険の変更手続き

ナンバー変更の通知手続きは、決して難しいものではありません。

多くの保険会社では、契約者専用のウェブサイトや公式アプリから、新しい車検証の情報を入力するだけで簡単に手続きを完了させることができます。

例えば、ソニー損保チューリッヒ保険といったダイレクト型保険会社では、マイページにログインして数分で変更が可能です。

また、代理店型の保険に加入している場合は、担当の代理店に電話一本入れるだけで手続きを代行してくれます。

新しい車検証が手に入ったら、その日のうちに連絡を済ませてしまうのが安心です。

ETC車載器の再セットアップはナンバー変更時に必要なのか

ナンバープレートを変更した場合、ETC車載器に登録されている車両情報を更新する「再セットアップ」という作業が必要になるのではないかと心配される方がいます。

結論から言うと、原則として住所変更やナンバー変更だけでは再セットアップは不要です。

再セットアップが必要になるのは、車載器を別の車に取り付けた場合や、けん引装置を取り付けて車の種類(普通車からけん引可能な中型車など)が変わった場合などです。

したがって、単に同じ車でナンバーだけが変わった場合は、特に何もしなくてもETCは引き続き利用できますのでご安心ください。

軽自動車の引っ越しに伴うナンバー変更手続きは普通車と何が違うのか

ここまで普通自動車を前提に話を進めてきましたが、軽自動車をお持ちの方も多いでしょう。

軽自動車のナンバー変更手続きは、普通自動車と似ている部分もありますが、手続きの場所や必要書類に重要な違いがあります。

この章では、その違いについて具体的に解説します。

軽自動車の手続き場所は運輸支局ではなく軽自動車検査協会

普通自動車のナンバー変更手続きが国の機関である「運輸支局」で行われるのに対し、軽自動車の各種手続きは、民間の法人である「軽自動車検査協会」の事務所・支所で行います。

場所が全く異なるため、間違えて運輸支局へ行かないように注意が必要です。

事前に「(新しい市区町村名) 軽自動車検査協会」と検索し、正しい場所を確認しておきましょう。

軽自動車の手続きでは原則として車庫証明が不要な場合が多い

普通自動車との大きな違いとして、軽自動車のナンバー変更手続きでは、多くの地域で事前の「車庫証明」の取得が不要です。

代わりに、ナンバー変更の手続きが終わった後に、管轄の警察署へ「自動車保管場所届出」という形で、駐車場を確保していることを届け出る形になります。

ただし、東京や大阪などの都市部の一部地域では、普通車と同様に事前の届出が必要な場合もあるため、必ずお住まいの地域を管轄する警察署のウェブサイトで確認してください。

軽自動車のナンバー変更手続きに必要な書類と印鑑について

軽自動車のナンバー変更手続きに必要な書類は、普通車と比べてシンプルです。

  • 新しい住所を証明する住民票の写し(または印鑑証明書)
  • 使用中の軽自動車の車検証(自動車検査証)の原本
  • 新しいナンバープレートと古いナンバープレート
  • 認印(シャチハタ以外)

普通車で場合によって必要だった「実印」や「印鑑証明書」は原則不要で、申請書に押す印鑑も認印で問題ありません。

また、手続きの際に車を軽自動車検査協会へ自分で持ち込む必要がある点は、普通自動車と同じです。

まとめ:計画的に準備して引っ越し後の車のナンバー変更手続きを自分で済ませよう

ここまで、引っ越しに伴う車のナンバー変更手続きを自分で行うための具体的なステップや注意点について詳しく解説してきました。

最後に、この記事の要点を振り返り、あなたが自信を持って行動に移せるよう、重要なポイントを整理します。

車のナンバー変更手続きを自分で成功させるための最重要ポイント

成功の鍵は「段取り」にあり!

車のナンバー変更手続きを自分で成功させるための最大のポイントは、やはり「事前の計画と準備」に尽きます。

特に、取得に時間がかかる車庫証明の申請を、運輸支局へ行く日から逆算して早めに済ませておくことが何よりも重要です。

必要な書類をリストアップし、一つずつ着実に揃えていくことで、当日の手続きは驚くほどスムーズに進みます。

この記事で紹介したステップ通りに進めれば、初めての方でも決して難しい手続きではありません。

自分で手続きをやり遂げることで得られる費用以上の達成感

自分で車のナンバー変更手続きを行うことは、数万円の費用を節約できるという金銭的なメリットだけでなく、一見複雑に見える行政手続きを自分の力でやり遂げたという大きな達成感を得ることができます。

また、自分の愛車に関する知識が深まり、今後のカーライフがより豊かなものになるはずです。

平日に休みを取るというハードルはありますが、それを乗り越える価値は十分にあります。

この記事を参考にあなたの車のナンバー変更手続きが無事に終わることを願って

引っ越し後の忙しい時期に、車のナンバー変更という慣れない手続きを行うのは大変なことだと思います。

しかし、この記事で解説した具体的な手順や注意点を参考にすれば、あなたも必ず自分で手続きを完了させることができます。

ぜひ、この記事をブックマークして、手続き当日のマニュアルとしてご活用ください。

あなたの新しい生活が、新しいナンバーの愛車と共に、素晴らしいスタートを切れることを心から応援しています。

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